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墨跡つき仏像カレンダー2021
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聖なる戒律

〈コラム〉風鐸2020年10月20日 10時19分

ユダヤ教の戒律は613あるそうだが、守る意義がよく分からない禁則も存在する。中世のユダヤ教哲学者マイモニデスはアリストテレス哲学に基づきトーラー(創世記などモーセ五書)の戒律の意義を論じた。しかし、重要性を擁護するのに苦労した戒律も少なくなかった◆例えば食のタブー。豚肉については飼育環境が不潔だから、などと幾つか理由を挙げている(『迷える者の導き』)。合理的な解釈では戒律の重要度に差が生じるが、それ自体の意義はともかく、重要な戒律を守る「垣根」になるというわけだ◆一方、トーラーという存在自体に至高の聖性があると考えた神秘主義者たちにとって、613の戒律に重要性の差はなく、「殺すなかれ」も豚肉の禁止も等しく絶対的な命令であった。守る理由を問う必要はない、というのが神聖な戒律というものだろう◆現代では煩瑣で厳しい禁則は風当たりが強い。世間の常識、社会的相当性などに押されがちだ。また大乗の戒律とトーラーでは、字義通りの絶対性という点で違いがあるだろう◆世俗化した宗門では、多くの戒律を守るのは現実的でない、という事情も無視できない。だが、禁戒の重要度を自由に解釈して、なし崩しに戒律全体を無力化するのは危険だ。戒律復興運動は歴史上幾度かあった。戒律にある種の聖性を取り戻し、再構築するのはもはや難しいのだろうか。(津村恵史)

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