PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
墨跡つき仏像カレンダー2021
PR
墨跡つき仏像カレンダー2021 第17回「涙骨賞」を募集

自分をほめる

〈コラム〉風鐸2020年10月27日 09時08分

古代共和政ローマのユリウス・カエサルは「人間は自分の見たいと欲する現実しか見ようとしない」と言った。紀元前に活躍した政治家の洞察は現代にもそのまま通用する◆SNSの発達が人間心理に作用し「見たいものだけを見る」行動傾向が広まったといわれる。インターネット空間に溢れている情報を検索し、自分に都合の良いものを選び取る。それは多様な価値観と向き合うことで抱え込むストレスを回避する道でもある◆その結果「見たいものだけを見る」あるいは「不都合な真実より都合のいい嘘がまかり通る」現象が加速した。これが政治の日常に及ぶとどうなるか。社会学者の宮台真司氏は、近年の日本政治を「自画自賛の政治」と評した。一部の経済指標や意図的に制限した情報を示して自画自賛し、不都合な真実はスルーする体質を批判したものだ◆国や民族は自分たちの神を持ちたがる。共通の神を戴くことで国は強くなり、民族は団結できる。都合の良いものだけを見せて自賛し、多様な価値観や不都合な真実は排除して全体の統制と安定を図ろうとする政治も同じ意識構造ではないか◆女子マラソンのメダリスト、有森裕子さんが「初めて自分で自分をほめたいと思う」と語った言葉は苦難を越えて絞り出されたものだ。しかし独善的な自画自賛は仏教の十重禁戒が「不自讃毀他戒」として戒めている。(形山俊彦)

負けました

11月24日

子どもの頃、町の将棋教室で最初に指導されたのが、対局を始める前の「お願いします」、負けたときの「負けました」、対局後の「ありがとうございました」をきちんと言うことだった。…

瓶水を見る

11月16日

7世紀、インドの僧侶が朝起きて最初にしたことは瓶水を観察することだった。なぜこのようなことをしたのか。それは最重罪である四波羅夷を犯さないため、不殺生戒を保つためだった◆…

歌って踊って

11月9日

世界中が注目する米大統領選挙が3日(日本時間4日)、投票日を迎えた。共和党の現職ドナルド・トランプ氏(74)の再選か、民主党ジョー・バイデン前副大統領(77)の政権奪回か…

第17回「涙骨賞」を募集
PR

対話の前提 キリスト教的伝統との差異

社説11月27日

家族の絆 古くて新しい檀家の課題

社説11月25日

過疎地寺院問題 コロナで対策は前倒しに

社説11月20日
お知らせ
このエントリーをはてなブックマークに追加