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墨跡つき仏像カレンダー2021
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豚の顔持つヒトラー

〈コラム〉風鐸2020年12月1日 18時35分

ゲノム編集技術「クリスパー・キャス9」を開発した欧米の女性研究者2人が今年のノーベル化学賞に輝いた。「生命科学に革命的なインパクトを与えた」と評価され、様々な分野への応用が期待されている◆ゲノムは生物のDNAに書き込まれた全遺伝情報を指し、「生命の設計図」と称される。ゲノム編集は特定の遺伝子を狙った場所で切断し、遺伝情報を人為的に改変する技術だ。低コストで簡便なクリスパー・キャス9が8年前に登場し、編集効率が飛躍的に高まったという◆既に国内でも健康促進効果のあるトマトや肉厚のマダイなどが開発された。世界で猛威を振るう新型コロナウイルスの検査薬への応用も進んでいるという◆一方で技術の安易な利用がもたらす倫理的な課題も以前から指摘されている。特にヒトの細胞のゲノム編集は命の選別や優生思想にもつながりかねない重大な問題をはらむ。一昨年、中国の研究者がエイズウイルスに感染しないよう遺伝子を改変したヒトの受精卵から双子が生まれたと発表し、世界中から非難を浴びた◆受賞者の一人、ジェニファー・ダウドナ米カリフォルニア大教授は著書の中で技術の悪用に警鐘を鳴らす。「豚の顔を持つヒトラーは私にこう語りかけた。『君の開発した素晴らしい技術の利用法を知りたい』。クリスパーは核兵器の轍を踏むのか……社会を巻き込んだ議論が必要だ」(飯川道弘)

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