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冒涜の自由

〈コラム〉風鐸2020年12月8日 09時04分

ムハンマドの風刺画を巡りフランスでまたテロ事件が起きた。テロは絶対許容されない。だが、「フランスは風刺をやめない」と表現の自由を強調し、イスラム自体を危険視するマクロン大統領の発言も反発を招いた◆宗教冒涜の自由はフランスが歴史的に確立した価値・ライシテ(世俗主義)に支えられる。国家からカトリックの教権を排除するのがライシテの出発点。聖なる価値を嘲弄することも権利として認められてきた◆聖母マリアを連想させる女性がほとんど裸で十字架にかけられている広告がパリの大通りに掲示された近年の例がある。これは裁判で撤去が命じられたが、映画など「見ない選択」もできる宗教冒涜は、規制請求却下の判決が破毀院(最高裁)で支持されている(光信一宏「フランスにおける宗教冒涜表現の規制」)。ただし、同国人口の約9%を占めるムスリム系住民を、こうした特殊なフランス的価値に従わせるのは容易ではない。対立を深める可能性が高い◆一方で、マクロン大統領の強硬な姿勢は自らの支持基盤を固める効果を持つ。自国のフランス流世俗主義を修正しようとするトルコのエルドアン大統領はマクロン発言を強く攻撃したが、政治的には同様の事情がある◆見回すと世界は対立、分断ばかりが目立ち、宗教が政治に利用されている例も多い。対岸の火事と眺めているわけにはいかないだろう。(津村恵史)

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