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中外日報宗教文化講座2021
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美濃と薩摩

〈コラム〉風鐸2020年12月21日 17時12分

岐阜県南西部の海津市に、治水神社がある。地図を見ると、木曽川と長良川、揖斐川の流れがぐっと最接近する辺りにあることが分かる。周囲を堤防に囲まれた、輪中地帯に立つ神社だ◆治水という社名が示す通り、この神社は「木曽三川」と呼ばれる3河川の治水史と深い関わりを持つ。江戸中期・宝暦年間の治水工事で命を落とした薩摩藩士を慰霊するため、昭和に入って創建されている◆宝暦年間、薩摩藩は江戸幕府の手伝普請により、木曽三川の治水工事を命じられた。美濃から遠く離れた薩摩に幕命が下ったのは、治水工事を通じて同藩の国力をそぐためでもあった。1年余りに及ぶ宝暦治水では、80人以上の藩士が犠牲になったとされる。指揮者として赴任した同藩家老の平田靱負も、工事完了からほどなくして美濃の地で亡くなっている◆宝暦治水は、後の鹿児島県と岐阜県が「姉妹県」となるきっかけになった。両県の交流は今も続く。今年春、鶴丸城の別名で知られる鹿児島城跡に復元された国内最大の城門「御楼門」は、用材の一部に岐阜県から寄贈された同県産ケヤキが使われた。返礼として先月、このケヤキの端材で作られた薩摩琵琶が岐阜県に贈られたという◆季節だけのせいかどうか、今年はいつになく寒々しい師走を過ごしている。岐阜と鹿児島の時代を超えた友好を知って、こころの芯が少し、温まった気がした。(三輪万明)

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