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コロナと道徳

〈コラム〉風鐸2021年3月8日 09時21分

近くの町医者は「年末年始に発熱で来る患者の多くが陽性だった」と困り顔だったが、新型コロナウイルス感染対策の切り札ともされるワクチンの接種がようやく始まった◆ワクチン接種が広まれば「以前のような生活に戻ることができる」と期待に沸く。ただし戻してはいけないものがあるのではないか。「新しい生活様式」で広まった手洗いやマスク着用などは自他の命を守る大切な習慣だ。小学校等で毎年、大流行するインフルエンザが流行せず、昨年1年間の死者数が減少したことにもその成果が表れる◆「パンデミックで世界のモラル(道徳)が進歩した」と語るのは、ドイツの哲学者マルクス・ガブリエル氏だ。コロナ禍でマナーやルールを再認識し、他人を思いやる人が増えた。米国で再燃した人種差別に抗議するブラック・ライブズ・マター(BLM)なども道徳の進展が背景にあるとみる◆森喜朗・東京五輪パラリンピック組織委員会会長が女性を蔑視する発言で辞任した。10年前であれば辞任しただろうか。この顛末もこうした潮流と無関係とは思えない◆手洗いやマスク着用だけでなく、環境問題やジェンダー平等への取り組みなど、これらは仏教界がコロナ前から携わろうとしてきたSDGsにも関わる問題だ。アフターコロナの世界は進展した道徳に基づき、より誰もが生きやすい社会の実現を目指さなくてはならない。(赤坂史人)

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