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中外日報宗教文化講座2021 第18回「涙骨賞」を募集

現代人の脆弱性

〈コラム〉風鐸2021年5月31日 11時05分

自然環境に適応して生存してきた人間は、見えない形で環境の変化による様々な影響を心と体に受けてきたと考えられる◆インターネットの普及や間接的なコミュニケーション、スキンシップの減少など生活様式の変化が私たちの社会活動や生活文化に与える影響だけでなく、人間の感性や理性に及ぼす影響についても注意深く観察しておく必要がある◆ゴリラ研究の第一人者である人類学者の山極壽一氏は人間社会が「サル化」しているのではないかと指摘し、現代社会への危機感を表明している。類人猿であるゴリラやチンパンジーとサルとの違いを示して現代人のサル化を憂慮したものだ◆人間はゴリラやチンパンジーと同じ類人猿の仲間であってサルの仲間ではない。相手に寄り添い助けたいと思う同情は、類人猿にあってサルにはない。強いサルはエサを独占して弱いサルに分けたりしないのに対し、チンパンジーやその仲間のボノボは強いものが弱いものにエサを分配する。その結果、人間と同じように車座になって同じ物を食べる光景が生まれるという◆集団活動や社会的な複雑性への対応に現代人の脆弱性が見られ、その原因がインターネットと個食にあると山極氏は考える。高度な利便性を得た半面、自己のアイデンティティーを示しながらコミュニケーションを図る共感力や信頼関係が希薄化しているということだ。(形山俊彦)

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