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第18回「涙骨賞」を募集 翠雲堂

東と西の法話

〈コラム〉風鐸2021年8月30日 10時41分

説教には古来、五段法や序破急などの技法や構成があるが、布教使制度を持たない大谷派は「法話はハウツーではない」と強調する。同派の同朋会運動は「封建的体質の克服」を掲げるが、これには旧来的な権威や内実を伴わない形式に安住してしまう我が身の在り方への厳しい自己批判が内在する。宗派の僧侶養成機関に勤めたある僧侶は「だから同朋会運動は反技術主義なのです」と言う◆もっとも悪く言えば伝統知の軽視であり、行き過ぎれば「どう法話をすればよいのか分からない」という問題も起きる。近年、門徒議員でつくる参議会から「僧侶の法話力」が問われていることと無関係ではなかろう◆一方、本願寺派は伝道院を中心に体系化された布教使養成制度を持つ。一定水準以上の話法や素養を備えた布教使を大量育成する方式で、大谷派とは異なる近代性の展開といえよう◆法話を「自宗の教えを明確に言語化するための不断の努力」と定義するなら、本願寺派は他宗派よりも明らかに優れていると筆者は考えているが、その妥当性はともかく、布教使養成に注ぐ莫大なエネルギーは他教団の追従を許さない◆ただ、大谷派とは対極の技術主義を基調とする一律の養成方式故に没個性的と評され、「本願寺派の法話は金太郎あめ」が批判の定番。「法義ではなく、話法にとらわれた話が散見される」との指摘もある。(池田圭)

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