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翠雲堂

モンゴルと寛容性

〈コラム〉風鐸2021年10月11日 09時57分

歴代最多となる45度の優勝を誇る大相撲の横綱白鵬(36)が現役を引退する。2001年春場所が初土俵なので、実に20年以上活躍し、角界に君臨し続けてきた大横綱である◆モンゴルと日本の交流の歴史は長い。特に鎌倉時代の元寇(蒙古襲来)は外国から侵略を受けた大事件で、歴史上に深く刻まれている。東北の片田舎に生まれた95歳の祖母は、子どもの頃に悪さをすると、大人たちに「モウコがくるぞ」と脅されたという◆ユーラシア大陸を広く支配したモンゴル帝国だが、宗教には寛容だったようだ。文永の役(1274)のちょうど20年前にあたる1254年、モンゴル帝国の都カラコルムで、キリスト教、イスラム教、仏教の宗教者らによる弁論大会が行われたことはあまり知られていない◆会場はキリスト教の一派・ネストリウス派の礼拝堂だった。同派は中国で「景教」と呼ばれ、日本にも影響を与えたと考える学者もいる。弁論大会では神の存在や善悪について議論され、諍いが起きることなく終わった。モンゴル人の寛容性と協調性がここに現れている◆角界では伝統の名の下に、いまだに外国人力士の存在が議論の的となる。しかし、そもそも大相撲の歴史そのものも大きく変容している。そうであるならば、日本人もモンゴル文化の寛容性に倣い、角界のヒーローを心から讃えたい。(赤坂史人)

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