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第18回「涙骨賞」を募集 翠雲堂

ゼロから始める

〈コラム〉風鐸2021年11月24日 11時54分

イギリスなど主に欧州のエレベーターに乗って戸惑うのは、階数の表示である。日本でいう2階は1、3階は2、といった具合に一つずつずれている。では1階はどうかというと、「グラウンド・フロア」を指す「G」または「0」になる◆地上階をゼロとして基点にするなら、0階、1階、2階……の数え方にも納得がいく。地上階を0とするのはイギリス式、日本のように1とするのはアメリカ式というそうだ◆インドのエレベーターで「0」のボタンを見た時は、戸惑いを通り越して感動を覚えた。さすが、ゼロを発見したとされる国のエレベーター! 単にインドのそれがイギリス式というだけなのだろうが、ゼロの存在がなければイギリス式もアメリカ式もなかったのではないか◆数学におけるゼロの概念を唱えたのはインドの数学者、ブラフマグプタが初とされる。7世紀の著作『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』で、数としてのゼロを定義した。ゼロを発見したのがインドだと聞いて、仏教思想の「空」を連想する人もいるだろう。数がない状態があることを示すのがゼロなら、世の中の全ての事象は無であり有である、と仏教は説く。色即是空、空即是色、である◆来年は、日本とインドの国交樹立から70年になる。仏教が生まれた国、ゼロを見いだした国との関係を一から、いやゼロから見つめる好機になるといい。(三輪万明)

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