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翠雲堂

東西の安心

〈コラム〉風鐸2021年12月20日 11時22分

各地での法話やNHKEテレ「こころの時代」の司会などで知られた大谷派の門徒、亀井鑛氏から、東西本願寺の安心の特徴について大谷派は「首無し安心」、本願寺派は「幽霊安心」と言い表すことがある、との話を聞いたことがある◆大谷派では「機の深信」を重視するが、六字名号を「南無」と「阿弥陀仏」に分けると「阿弥陀仏の智慧の光明で『罪悪深重の凡夫』たる、この私の姿が照らし出される」という機の側面が強調されるので「南無」=「首」がない◆一方、本願寺派では「法の深信」を重視して、摂取不捨の本願力を衆生に回向する阿弥陀仏への報恩感謝を強調することが多い。「阿弥陀仏への帰依」=「南無」を強調するので、「阿弥陀仏」=「足」がない。そして「足がないのは幽霊」というわけだ◆亀井氏は「もちろん機の深信も法の深信もどちらか片方だけではいけない」と言葉を継いだ。同氏は10月に92歳で往生。この話の出典を聞きそびれてしまったが、真宗門徒の人々が機知に富んだ表現を享受しながら聞法生活を送っている証しだろう◆伝統仏教界では近年、「いのち」や「こころ」など宗派色を抑えた通りのよい表現を用いた語りが目立つが、生活に根差した才知に欠ける印象がなくもない。「分かりやすさ」だけでなく、当該宗派ならではの豊かな言語感覚も期待したい。(池田圭)

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