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宗教文化講座 翠雲堂

言葉は慎重に

〈コラム〉風鐸2022年7月6日 10時10分

口は災いの元という。あんなことを言ったばかりに……。そんな苦い経験が、誰にも一度や二度はあるのではないか。日蓮聖人は、信徒に宛てた手紙『崇峻天皇御書』の中で、「九思一言」と書いている。よくよく考えてから口にしなさいとの説諭であり、災いの根となる軽率な発言を戒める金句である◆現代は、インターネット上で誰もが自由に言葉を発信できる。便利な半面、災いの種がそこかしこに潜んでいるのも確か。他者を誹謗したり中傷したりする書き込みや投稿が氾濫し、九思一言とは懸け離れた現実がある◆横行する誹謗中傷への対策として、刑法の侮辱罪が厳罰化されるという。懲役刑や罰金刑を追加し、ネット空間における言葉の暴力に歯止めをかける狙いがある。言論の自由を妨げると懸念する声もあるが、実態に照らせば規制強化は妥当だろう◆「駟も舌に及ばず」。孔子の高弟、子貢の言葉として『論語』にある。駟は4頭の馬で引く馬車のことで、ひとたび口にした言葉は4頭立ての馬車をもって追い掛けても取り返すことができない。故に、発言には慎重であるべきだと子貢は説く◆子貢は孔門十哲の一人で、論語の有名な句「己の欲せざるところ人に施すことなかれ」は子貢の問いに対して孔子が語ったとされる。ネット上の言葉とて駟は及ぶまい。己の欲せざる言葉かどうか、九思一言を心掛けたい。(三輪万明)

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