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宗教文化講座 翠雲堂

錯覚と四顛倒

〈コラム〉風鐸2022年7月11日 09時46分

目の錯覚とは不思議な現象だ。白と黒の正方形を組み合わせることで、正方形が円形にゆがんで見えたり、渦の絵が勝手に動いて見えたりする。「ヘルマン格子錯視」もその一つ。黒の紙に白い格子を描いたものだが格子の交点がなぜか薄黒く見える。ドイツの生理学者ルディマール・ヘルマンが1870年に発見した◆目を凝らし見ても、逆さにしても錯覚は直らない。つまり分かっていても正しく認識できないのだ。見続ければ、次第に車酔いのように気持ち悪くなるだけだ◆宗教社会学者・井上順孝氏は先日、都内の講演会で、こうした目の錯覚を引き起こす画像を紹介しつつ、「理性や知性でコントロールできない」無意識的な認知の働きを解説した◆認知に勝手に影響を与える無意識は文化的な要因によって形成されるものや、成長に従って変わるもの、与えられた情報によって変化するものなどがあるという。これは何も視覚に限ったことではなく、聴覚や嗅覚、味覚なども同様なのだろう◆仏の視点から見れば人間は錯覚に捉われているとするのが「四顛倒」。身近な家庭や社会での諍い、各国間の戦争等がいまだに絶えないのは、自分は「ありのままに見ている」「正しい」という錯覚があるからではないだろうか。「分かっていても正しく認識できない」。へルマン格子錯視を見ながら、改めて自分の錯覚を確認した。(赤坂史人)

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