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荒城の月

〈コラム〉風鐸2023年11月29日 11時36分

「秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて」――この季節になるとつい口ずさみたくなる、土井晩翠作詞・瀧廉太郎作曲の「荒城の月」の一節だ。物悲しさを感じさせるメロディーと七五調の味わい深い歌詞からなる。晩翠が1898(明治31)年に作詞したもので、中学校唱歌として人口に膾炙した◆ふと「荒城」とはどこの城のことなのだろうかと疑問に思う。調べてみると、晩翠が仙台出身であることから青葉城(仙台城)、旧制高校時代に修学旅行で訪れた鶴ケ城(会津若松城)など、詩作にインスピレーションを与えた城址は複数あるようだ◆「いま荒城の夜半の月 かわらぬ光たがためぞ」。長く続いた武士の世は終わりを告げた、しかしさえざえと照らす月の光は変わらない。変わるものと変わらないもの、この対比によって日本的な無常観を見事に示している◆あまり知られていないが晩翠は、日本各地の校歌を数多く手掛けている。通っていた小学校の校歌も晩翠の作詞だった。地域の景勝を巧みに織り込みつつ愛郷心を涵養するような構成で、卒業して数十年がたった今でも通して歌うことができる◆母校は今、1学年十数人なのだそうだ。秘密基地ごっこをしたやぶは切り開かれ、祖父母が耕した田畑はすでにない。だが、かつて仰ぎ見た山も谷あいを流れゆく川もその姿を変えてはいない。(佐藤慎太郎)

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