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囲炉裏カフェ人気 学び、憩う場 縁づくり

山梨県甲州市臨済宗建長寺派栖雲寺 青柳真元住職

囲炉裏を囲んでお茶を楽しむ参拝者 囲炉裏を囲んでお茶を楽しむ参拝者

山梨県甲州市の臨済宗建長寺派栖雲寺は、青柳真元・住職(44)が晋山して10年、寺宝の展示やカフェ、茶会など様々な催しを通じて、参拝者にとって学びや憩いの場となっている。

青柳住職は甲府市の永泰寺で生まれた。建長僧堂を出て、2009年に父親が兼務住職を務めていた栖雲寺の住職に就任した。檀家は数軒。約70年間、正住職がいなかった同寺の伽藍は荒れ、1996年から5年かけて県指定文化財の庫裡の解体復元工事を行ったばかりだった。

開山の業海本浄和尚が坐禅修行をした石庭や、甲斐武田氏ゆかりの文化財など貴重な寺宝に接し、同寺に入寺したいと思うようになった。檀家が少なく生活に不安があったが、2004年に同派大本山建長寺の部員として勤め始めたことが後押しとなった。

住職に就任してからすぐに宝物風入れ展を催した。「法事と葬儀をやることが和尚だと思っていたが、建長僧堂で吉田正道老師から多くの人に仏教に親しんでもらうため、積極的に取り組む大切さを教えていただいた」と振り返る。

風入れ展では木造業海本浄坐像や信玄公軍配など、開山、甲斐武田氏ゆかりの文化財のほか、国内でも珍しいマニ教絵画「十字架捧持マニ像」(県指定文化財)などを特別公開している。

初回は近隣住民や知人ら約200人が訪れたが、参拝者数は右肩下がり。そこで、4年前に囲炉裏カフェを始めた。

参拝者は庫裡に設けられた囲炉裏を囲んで、青柳住職や手伝いに来ている僧侶らと話しながら、コーヒーや紅茶、煎茶と共に住職手作りの「精進菓子」を楽しむ。

地元の新聞やテレビ・ラジオ番組でも紹介され、昨年は300人以上が訪れ、列を成した。さらに今年は500人を超えた。僧侶と話す時間が減ったなど課題もあるが、「檀家やボランティアの協力を受けて寺院がにぎわっていることがありがたい」と青柳住職。

風入れ展をきっかけに所蔵する甲冑の展示、茶席、そばの奉納を提案する人も現れ、新しい縁を結ぶ場になっている。

「山中の石庭から始まったという禅寺と、甲斐武田氏の栄枯盛衰を見つめてきた菩提寺の両面を持っているのが栖雲寺の魅力。そして、その歴史や禅の教えに触れてもらえる機縁をつくることはやりがいであり、楽しみ」と語る。

(甲田貴之)

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