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「千光寺の会」立ち上げ 20年かけ全国を訪ね歩く

広島県尾道市 真言宗単立千光寺 多田義信前住職

昨年6月の尾道での第1回千光寺サミットには各地の千光寺住職らが集結。前列中央が多田前住職 昨年6月の尾道での第1回千光寺サミットには各地の千光寺住職らが集結。前列中央が多田前住職

広島県尾道市の真言宗単立千光寺の多田義信前住職(78)は、住職だった1987年から約20年をかけて全国の千光寺を訪ね歩き、昨年6月に「全国千光寺の会」を発足させた。住職らが集まって親睦を深めるとともに、連帯して仏教精神の布教に努め、社会の平和を願っている。

各地の千光寺を巡り始めた当初は、インターネットは普及しておらず、情報が少ない中で岡山や兵庫など知り得た範囲の千光寺に参拝していた。そんな中、淡路島の千光寺の檀家(故人)が全国の千光寺を巡ることを志して寺院名簿を作成していたことが分かり、夢は一気に「全国千光寺巡り」へと広がった。

法務の傍ら、北は北海道から南は九州まで41カ寺ある千光寺を年に2、3カ寺ずつ訪ねて回り、2008年までに全寺院の巡拝を達成した。「どのお寺も初めての参拝でしたが、お寺の名前が同じというだけで、とても親しくしてもらいましたね」と振り返る。

巡っている時から「全国千光寺巡り」を本にまとめ、全国組織ができればという夢は持っていたものの法務が忙しく、かなわずにいた。14年に住職を長男の真祥氏に譲り、前住職になると少しゆとりができ、巡拝資料を整理しておこうと各寺院に連絡を取り、住職名など情報をアップデートした名簿を作り直した。「代替わりをしたお寺も多かったですが、『父親からよく話を聞いていました』と快く近況を教えてもらえました」

その後、お礼を兼ねて各寺院に名簿を送付したところ、岡山県津山市・曹洞宗千光寺の早川石峯住職から「千光寺サミット」の開催や全国組織の立ち上げが提案され、実現に向けて準備に取り組むことに。そして、念願かなって昨年6月4日に「全国千光寺の会」が発会、第1回千光寺サミットも開かれた。多田前住職の「全国千光寺巡り」があってこその実現と、初代会長に推された。

「発会したばかりで具体的な活動はまだですが、相互参拝など交流が深まっています。今後は連帯して災害支援の募金を行ったり、いろいろ地域社会の役に立つ活動ができればいいですね」と多田前住職。第2回サミットは今年10月下旬に岐阜県高山市の高野山真言宗千光寺で開催の予定だ。

(河合清治)

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