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時代に沿った伝え方模索 神社の本質を見極め

東京都台東区・小野照崎神社 小野亮貴権禰宜

新たな御朱印やお守りなどを通じて本質を伝えるすべを模索している小野権禰宜 新たな御朱印やお守りなどを通じて本質を伝えるすべを模索している小野権禰宜

小野照崎神社(東京都台東区)の小野亮貴権禰宜(37)は月ごとに替わる御朱印、著名人とコラボレーションした「お守り2・0」など新たな取り組みを通じて神社の「アップデート」に挑んでいる。

社家に生まれた小野権禰宜だったが、大学在学中にIT関連企業を立ち上げ、13年間会社を経営してきた。一昨年、神職に専念することを決意して企業を売却。「神社が守る古来の信仰や日本の伝統文化の素晴らしさを現代の人たちに分かりやすく説明できないか」との思いで時代に沿った伝え方を模索し始め、様々な授与品や記念品を新たに作製。

その中で「デザイナーと協力して新しいものを作ることはそう難しいことではない。ただそれは既存のものに手を加えた“アップグレード”。本質を見極め、時代に応じた在り方や伝え方を設計する“アップデート”との両方が今の神社には必要だ」と気付いた。

今年に入り「御朱印アップデート企画」を開始。帳面に印を押し、その上に文字や季節感のあるイラストが描かれた透かし紙を張り付ける2層構造が特徴の御朱印が人気を博している。

神社には毎月替わる御朱印を求めて参拝者が訪れる。「毎月神社に来てもらうことが大切。参拝を通じて自身の中に新しい気付きがあれば」と話す。

2018年から、編集者の箕輪厚介氏のプロデュースで「お守り2・0」を企画。祭神・小野篁公と実業家・堀江貴文氏のコラボ「#(ハッシュタグ)多動力守」や、見城徹・幻冬舎代表取締役社長をモチーフにした「#圧倒的努力守」、元アイドルで「モテクリエイター」のゆうこす氏とコラボした「#モテ守」の3種類を用意した。

有名人とコラボしたお守りはこれまで神社に縁のなかった若い人の関心を集めている。「三、四十代のビジネスパーソンや、それよりも下の年代の方が頻繁に神社に来てくれるようになるのが一つのゴール」

小野権禰宜は「守るべき本質を伝えるため、その時代に柔軟に対応していくことで伝統を伝統たらしめてきた。本質を考える力を養わなければ停滞してしまう。時代や世代ごとの文脈をしっかりと捉え、そこに向けてどういったアプローチで伝えていくべきかを考えることは、様々な角度で物事を見て、深く本質を考えることにつながっている」と話す。

(甲田貴之)

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