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通夜で葬儀 試み好評 参列者多く荘厳な式典に

愛知県田原市・曹洞宗潮音寺 宮本利寛住職

現代は葬儀より通夜に参列する人が多く「思い切って通夜の中で葬儀をすることにした」と宮本住職 現代は葬儀より通夜に参列する人が多く「思い切って通夜の中で葬儀をすることにした」と宮本住職

仕事が休めないなど多忙な現代では、葬儀よりも通夜に参列する人が多い。愛知県田原市の宮本利寛・曹洞宗潮音寺住職(73)は昨年9月から、多くの人が集まる通夜で葬儀を営む試みを始めた。大変好評だという。

宮本住職は「葬儀に参列することを会葬というが、現代は通夜に行くのでまるで『会通』。通夜は参列者がいっぱいなのに、葬儀はガラガラということも多い。思い切って通夜の中で葬儀をすることにした」と説明する。

渥美半島にあるこの地では、今も葬儀は僧侶7人で営む。また荼毘に付してから葬儀をする骨葬が主流で、参列者から「遠くから来ても亡き人に会えなくて残念だ」との声も聞いていた。これらを鑑み、火葬する前の通夜で多くの僧侶による葬儀を行えば、荘厳な儀式になると考えた。

午後6時から翌朝までが通夜だが、葬儀は同6時10分から実施している。翌日午前8時10分が出棺で、火葬後、同11時に初七日を営み、納骨式、精進落としと続く。流れもスムーズだ。

宗内でも通夜の中で葬儀をする例はほぼないという。宗学的な問題等にも配慮した上で、3~4年の構想期間を経て昨年からスタートし、既に9件執り行った。

中には、葬儀を簡単に済ましているのではないかと思い「従来の日程で行ってほしい」と申し出る檀家もいる。だが丁寧にその意義を説明すると、納得するという。

宮本住職は「葬儀の基本は何も変えていない。近頃では通夜もない直葬など葬儀が簡素化しているが、施主の思いに寄り添って、お寺が変わっていかなければいけない。多くの人が集まる通夜で葬儀をすると本当に荘厳で、みんなが一体感を持って故人を送っているという気持ちになる」と語る。

さらに葬儀を視覚的に分かりやすくするため、棺に火を付ける作法「秉炬」を、LEDライトを用いて行っている。園芸用のLEDライトを改造し、炎の色や揺らめきなどを演出する。

「葬儀は何をしているか、その意味や意義をしっかりと説明し、視覚的にも分かりやすくすることが大切。『いいお葬式をしてくれてありがとう』と言われるのが本当にありがたい」と手応えを感じている。

(赤坂史人)

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