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社会貢献 引退せず学び直し 新たに傾聴・食堂始める

千葉県我孫子市 真言宗豊山派東陽寺 根本孝英住職

地域で主催の講演会で語る根本住職 地域で主催の講演会で語る根本住職

真言宗豊山派東陽寺(千葉県我孫子市)の根本孝英住職(69)は、寺院の社会貢献として介護施設での傾聴ボランティア、地域食堂など新たな活動に取り組んでいる。

きっかけは数年前、同じ宗派の故田中雅博・西明寺(栃木県益子町)住職のドキュメント番組を見たことだ。

田中氏とは若い頃、宗内の海外行事の際に同宿し、僧侶の社会貢献について一晩語り合った。医師でもあった田中氏は境内に診療所を建て、晩年は自身のがん治療を続けながら医療を通じての社会貢献を実現した。

一方、根本住職は青少年教化が社会との接点と考え、ボーイスカウト指導者となり、地域で活動を重ねた。

番組を見たのは、長年続けたボーイスカウトのトレーナーを定年(65歳)で引退する時期。改めて田中氏との会話を思い出し、今後は何ができるかを考えた。

そして、大正大の臨床宗教師養成課程を受講。叡尊、忍性といった先人の真言僧侶が利他行を行い、社会貢献を実践していたことを改めて学んだ。修了後、近隣の介護施設での傾聴ボランティアも決まった。契機となった田中氏に報告したいと2017年3月、西明寺に電話を入れたが、ちょうど同氏の臨終の直後だった。「もう一度お会いして語り合いたかった」と振り返る。

傾聴を始めた介護施設にたまたま檀家の女性がおり、共に童謡を大声で歌うなど、亡くなる前に住職と檀家の関係以上に親しく過ごす時間を持てた。

また、聖路加国際病院でスピリチュアルケアに携わった看護師と共にがん治療中の患者に関わり、遺体のお身ぬぐいまで経験したことも忘れ難いという。

もう一つの新しい活動が、東陽寺で毎月第3木曜日に開く地域食堂「どんぐり」だ。境内に大型テントを設置し、用意したカレーライス100食を振る舞う。高校生以下はおかわり自由。準備には調理の仕事の経験を持つ檀家たちが協力を買って出た。子供だけでなく、夫人が民生委員を長年務めた縁を通じ、地域の独居老人らにも広く声を掛けることができた。

現在は新型コロナウイルスの影響で施設訪問は制限されているが、訪問先も今後増やす予定だ。地域食堂は6月からの再開へ向けて協力者と準備を進めている。

(山縣淳)

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