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墨跡つき仏像カレンダー2021
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墨跡つき仏像カレンダー2021 第17回「涙骨賞」を募集

人々と縁 結ぶ祭り お寺、風通し良い場所に

長野県上田市 真言宗智山派海禅寺 飯島俊哲副住職

聖天祭で仏さまツアーを行う飯島副住職 聖天祭で仏さまツアーを行う飯島副住職

真言宗智山派海禅寺(長野県上田市)の飯島俊哲副住職(40)は、寺を誰もが集い学べる場にするため、人々をつなぐ祭り「聖天祭」を新たに始めた。地域包括ケアに取り組むNPO「新田の風」の立ち上げに関わり理事を務めるなど、活動は多岐にわたる。

「お寺は敷居が高い、関わると金銭が発生するなどのイメージを持たれ、うまくつながれていないケースも多い。気軽に訪問できる場所にし、地域コミュニティーの中で役割を果たしたい」と飯島副住職は話す。

寺や僧侶はどうあるべきなのか悩み、たどり着いた答えが人とつながること。「やりたいことも、やってくれる人も、そこから生まれます」

人々をつなぐ場として、2012年から「ご縁花咲く聖天祭」を開催。老朽化した聖天堂を檀家からの寄進で修復したことをきっかけに、お堂に祀る大聖歓喜天(聖天)を供養し、またその力で人々をつなぎたいと考えるようになったという。思い浮かんだのが、修行僧時代に京都の東寺で見た弘法市だ。老若男女が集える門前市を海禅寺で開き、楽しみながら寺や仏教の価値に出合い直すことを目指して、檀家たちの協力を得ながら具体化させた。

祭りは聖天堂での法要から始まり、約50店舗が出店する「まんだらまーけっと」や、飯島副住職が境内を案内する「仏さまツアー」、奉納コンサートなどが行われ、毎年多くの人々でにぎわう。祭りをきっかけに年中行事に参加したり海禅寺で結婚式を挙げたり、また出店者同士がつながり別のイベントに出店するなど、人々の縁は確実に結ばれている。

一方で「新田の風」に立ち上げから関わり、住み慣れた地域で安心して老いが迎えられるよう、医師や薬剤師、ケアマネジャーや住民らと共に日々活動している。

飯島副住職が中心となって取り組んでいるのが、オリジナルのエンディングノートを活用した、自分や大切な人々の死に向き合う活動だ。寺を会場とする「海禅寺サロン」で、死生観について考える講習会やエンディングノートを記入するワークショップなどを開催。僧侶ならではの役割を担っている。

「葬式仏教などと批判もありますが、仏教そのものは人々を幸せにする知恵であふれています。お寺を風通しのいい場所にし、その可能性を広げていきたい」と語った。

(原田梨里)

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