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中外日報宗教文化講座2021
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芸術的御朱印 SNSで人気 檀家以外も遠方から参拝

東京都葛飾区 真言宗豊山派大珠院 平林宥壽住職

佛眼をモチーフにした作品の前で御朱印を持つ平林住職 佛眼をモチーフにした作品の前で御朱印を持つ平林住職

真言宗豊山派大珠院(東京都葛飾区)で授与される色鮮やかなデザインが特徴の御朱印が、インスタグラムなどのSNS(会員制交流サイト)で人気を集めている。現代美術作家・平林幸壽としての経歴を持つ平林宥壽住職(43)が手掛ける御朱印は全て手描きで、同じものは二つとない。

在家出身の平林住職は、絵画教室を開いていた父親の影響で幼い頃から芸術に親しんでいた。当時同院の住職だった叔父の死後に寺院を継ぐことになり、多摩美術大卒業後に大正大に編入学して仏教を学んだ。特に密教美術の造形が持つ独特の魅力に引かれ、自身も仏教をモチーフにした絵画などの作品を制作している。

御朱印1枚当たりの制作時間は約30分~2時間。1カ月平均で40~50部を用意するため、通算して80時間ほどかかるという。アクリル絵の具や水彩絵の具など様々な画材を組み合わせ、時には金銀箔などを使用し日本画の技法も用いる。「確かに原価はかかりますが、根が凝り性なんです」と平林住職は話す。

同院の本尊は延命地蔵尊で、脇侍には青い肌の大黒天像が安置されている。毎月24日の縁日に法要を営み「本尊延命地蔵尊」と「青色大黒天」、季節ごとの仏教行事に合わせた新作の御朱印を授与する。

法要の前には必ず仏教や真言宗に関すること、異なる宗派で大切にされている教えについても解説。その後、参拝者が本尊に向き合って本尊真言や宗祖宝号を唱える時間を設けている。

同院はもともと檀家数がそれほど多くなかったという。東日本大震災の影響で本堂を建て替えたのを機に、参拝者を多く迎えられるようにと御朱印制作を始めた。

現在は新型コロナウイルス感染防止のために席数制限などを設けているが、檀家以外の人も遠方から足を延ばしてやって来る。リピーターも多く「月に1度、真言を唱えることで心が休まる」と話す人もいるという。

平林住職は「御朱印集めをする人たちの多くは様々な宗派の寺院を回っている。本来の御朱印は、そのご寺院を参拝した証しとして授けられるもの。宗派の教えなどを理解した上で御朱印を受けてもらった方が寺院にとっても参拝者にとっても良いはずです」と語る。

(奥岡沙英子)

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