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コロナ禍で遊歩道整備 地元観光の一助に

群馬県みなかみ町 曹洞宗嶽林寺 鈴木潔州住職

遊歩道整備を終え、みなかみ町観光協会のメンバーらと登る鈴木住職(右端) 遊歩道整備を終え、みなかみ町観光協会のメンバーらと登る鈴木住職(右端)

上越新幹線・上毛高原駅のすぐそばに位置し、町を一望できる高台にある曹洞宗嶽林寺(群馬県みなかみ町)。新型コロナウイルスの影響で自粛が続いた春から境内や裏山の景観整備を進め、コロナ禍の終息後にはより多くの人が参拝できるよう環境を整えている。

鈴木潔州住職は宗内外の諸団体の役職を務め、日頃から禅文化を広めたり中国との交流に尽力したりと、精力的な活動を展開していた。しかしコロナ禍のために全ての会合が中止に追い込まれた。そこで、これまで手付かずだった本堂裏にある「寺山」(標高538メートル)の遊歩道の修復を始めた。

寺山は往復30分程度で森林浴が楽しめ、山頂では名峰・谷川岳(同1977メートル)や赤城山(同1828メートル)を遠望できる。また眼下には利根川流域の町並みを広く見渡せる。江戸時代の板碑や石仏も残されており、古くから信仰を集める山だった。

平成に入ると、駅に近いことから寺山は観光の拠点として整備され、1989年に県が「桜の森修景美化地域」に指定。桜やツツジを植栽し、遊歩道が造られた。同年、旧月夜野町が寺山を「結婚の森」と定め、町で結婚した夫婦が記念に植樹する場として親しまれるようになった。しかし、2005年に町村合併で月夜野町がなくなったことでこの事業が終了し、寺山の管理も行われなくなったという。

約20年間使われていなかった遊歩道は、倒木があったり草に埋もれたりして歩くこともままならなかった。300段以上ある階段は伐採した周辺の杉を利用して修復。7月初旬に整備は完了し、みなかみ町観光協会のメンバーが視察した。

「地元月夜野の素晴らしい景色が見られた。20年前に植樹した妹夫婦の記念樹も発見できた。山頂の涼しい風は格別だった」などと好評だった。

鈴木住職は「コロナ終息の兆しが見えない厳しい状況が続いているが、世界平和、悪病退散、万民富楽を祈り、お寺の事業として遊歩道を整備した。みなかみ町は観光地なので今の状況は大変難しいが、町が進める観光拠点の整備の一助になったかと思う。今後もお寺の史料などをまとめて発表し、お寺や町に多くの方に来てもらえるようにしていきたい」と語っている。

(赤坂史人)

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