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初参式、門徒宅で営む 既成枠とらわれず伝道

大阪府豊中市 真宗佛光寺派最勝寺 中井賢隆住職

門徒宅に出向く「おうちで初参式」で赤ちゃんの誕生を祝う中井住職㊧ 門徒宅に出向く「おうちで初参式」で赤ちゃんの誕生を祝う中井住職㊧

大阪府豊中市・真宗佛光寺派最勝寺の中井賢隆住職(62)は同派の布教使の会「勝友会」の会長として全国を飛び回る一方、自坊では既存の考え方にとらわれない伝道活動に取り組んでいる。

今夏に始めた「おうちで初参式」がその一例。真宗では門徒家庭に赤ちゃんが生まれると両親らが所属寺院に連れていく初参式が営まれるが、これを寺ではなく、門徒宅で行うという試みだ。

初参式は生まれて初めてお寺にお参りし、新たないのちの誕生を本尊に奉告する儀式だが、人が最初に出遇う仏様はその家の内仏(仏壇)ではないか――。以前からのそんな疑問と、近年の「門徒の寺離れ」で初参式の参拝が減ったことを踏まえて企画を温めてきた。

儀式自体は赤ちゃんの体調や機嫌などに配慮して仏壇前での勤行と記念念珠の授与、お祝いの言葉など30分程度の簡素な内容だが、「8月に初めて実施した門徒のご家族は『ほかの門徒にも宣伝しておきます』ととても喜んでくれた」と中井住職。「お寺へのお参りが減るのならば、こちらから出向いていけばいい」と笑う。

このほか、5年ほど前から新年の勤行に加えてビンゴなどのレクリエーションも楽しみながら正月のひとときを過ごす初詣行事「年始参り」も行い、門徒に好評。若い頃にデザインの専門学校で学んだ経験があり、自身が作画した個性豊かなイラストをあしらったクリアファイルやパスケースを制作するなど、芸術的な才能も発揮している。

何事も「楽しんでやる」が信条で「私自身が楽しくないのに楽しみが人に伝わるわけがない」。ただ、活動の原動力はそうした性格だけでなく、20代後半に聞いた池田勇諦氏(同朋大名誉教授)の法話に原点がある。

僧侶として一定の経験を積み、「仏教はこういうものだ」と無意識に考えていた時期だったが、「知識の上にあぐらをかいて教えを自分の上に確かめたものになっていないことに気付かされた。真宗が明らかにしようとしているのは自己自身。そこをあいまいにしてきた」と振り返る。

例えば「真宗では」と考える時に出てくる「真宗はこうあるべき」という思い。「しかし、それは知識を基に『私がつくった枠』。そこに落とし穴がある」と指摘。「教えが自分を生かす力になっているか」と自問しながら「『お寺や仏教はこういうもの』を打ち破るようなことをしたい」と考えている。

(池田圭)

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