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中外日報宗教文化講座2021
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信教の自由訴え続ける 子ども食堂で地域貢献

東京都西東京市 日本長老教会西武柳沢キリスト教会 星出卓也牧師

昨年完成の新会堂と星出牧師 昨年完成の新会堂と星出牧師

昨年12月に日本長老教会西武柳沢キリスト教会(東京都西東京市)の新会堂が完成した。司牧する星出卓也牧師(54)は月に1度の「やぎさわ子ども食堂」など地域に教会を開くとともに、日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会委員長などを務め、声明発表や集会開催など信教の自由を訴える活動を長年続ける。

会社員を経て牧師に。神学校でのキリスト教史で日本の教会の戦争協力の歴史に触れた。神社参拝を拒否して獄死した牧師や長老が何人もいた戦前の朝鮮の教会に当時の日本の教会指導者が儀礼として参拝するよう、現地で説得に当たるなどの歴史に驚いた。

牧師となり、赴任した同教会の代理牧師の故村瀬俊夫氏の誘いで教団の「ヤスクニと平和」委員会に参加した。ある年、保護司を務める関係で中学校の卒業式に招かれた。来賓席に立ち、卒業生を迎え、国歌斉唱という式の流れの中、都で国歌斉唱を拒否した教師の処分が連続していることを思い出し、そのまま歌うべきか迷った。立っていていい理由など、様々な思いが頭をよぎり、結局、座る決断ができなかった。「レベルは違うが、これが戦時中の牧師が体験した同調圧力だったんだ」と実感。「委員会で接した、同調圧力に抵抗してきた先生たちの言葉にはうそがない。自分はごまかしてしまった」と気付き、信教の自由が信仰の問題として避けられないと実感した。

「キリスト者遺族の会」の世話人も務めるが、近年、物故者が相次ぎ「歴史の証言者がいつかいなくなると実感」。事務局として集会を続ける意義を感じる。

地域に教会を開く活動にも取り組む。コロナ禍でも礼拝は継続し、公民館が閉鎖した期間は市民団体に会合場所を提供した。

第2日曜午後5時からの子ども食堂は2017年に始まった。信徒らと礼拝後に子どもの貧困を特集したテレビ番組を見たのがきっかけだ。牧師が先頭に立つと長続きしないと信徒から声が上がるのを待ち、2年がかりで準備した。教会堂建設資金のためのバザーを子ども食堂の準備に目的を変更。収益の7万円で食材などを購入した。教会のポストに寄付金が届けられたり食材の寄付があったりと、赤字を出さずに継続している。コロナでの休止中は寄付された食材を頒布。今月8日の子ども食堂は約20人の参加者を7人のスタッフと共に迎えた。「参加者よりやっているスタッフの方が元気になります」と目を細める。

(山縣淳)

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