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中外日報宗教文化講座2021
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「行きつけの寺」目指す SNS発信は布施行

北海道函館市・浄土宗湯川寺 筒井章順副住職

初めての人やリピーターも多い「おひとりさま写経会」 初めての人やリピーターも多い「おひとりさま写経会」

北海道函館市・浄土宗湯川寺の筒井章順副住職(34)は、地域の人のための「行きつけのお寺」を目指して活動を続けている。昨年1年間は新型コロナウイルス感染症の流行のため、多くの行事が見直しを迫られることになったが、SNSを積極的に活用して情報発信。困ったときの駆け込み寺的な需要が高まり、むしろ新たなご縁をつなげる機会にもなっている。

佛教大卒業後、大本山増上寺での法務研修生を経て寺に戻ると間もなく、東日本大震災が起こった。僧侶として何ができるかを考える中、復興ボランティアツアーに参加。共に参加した人たちと継続的に支援するための団体を立ち上げたことが、地域の幅広い年代の人と交流するきっかけになったと振り返る。

昨年の緊急事態宣言以降、公的な施設の多くが使えなくなる中、SNS上のつながりから「あのお寺なら会場を貸してくれるかも」と相談を持ち掛けられることが増えた。「お寺は情報を発信し、地域の人々が持ち込んでくる必要とされるものを受け入れるだけ」と話す。この期間、大道芸サークルや劇団の無観客公演、困窮学生を対象とした食料配布等の会場になった。

SNSには独自の信念を持っている。「仏教の教えを直接説いているわけではないが、私の生き方や考え方を通して布施、和顔施の精神が伝わるよう取り組んでいる」と説明する。

寺の行事として年3回開催し、毎回60~70人が参加していた写経会も新型コロナウイルスの影響で全て中止。代わって考案したのは、1人もしくは2人までの貸し切りによる「おひとりさま写経会」だ。インターネットでの完全予約制で、本堂で静かに写経と向き合うことができる。これまで寺に来たことがなかったような若い人の参加も多く、また「大人数だと緊張するけど一人だと気兼ねなく取り組める」との声もあり盛況だ。

寺に併設するカフェは一時閉鎖したが、テレワークならぬ「テラワーク」のスペースとして予約制で開放することにした。このような取り組みについて「新しいことを始めたわけではない。状況に応じてやり方を変えて新たな需要に対応していくことが大事」と強調する。

以前は何でも引き受け過ぎて自分の処理能力の限界を超えてしまうこともあったという。コロナ禍は「自分に必要なものは何かを見直す機会になった」と前向きだ。

(佐藤慎太郎)

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