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中外日報宗教文化講座2021
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声明公演と災害支援 H1で発信呼び掛け

神戸市兵庫区・天台宗能福寺 雲井雄善住職

2018年に真言宗須磨寺派大本山須磨寺で厳修された音楽法要で和太鼓を鳴らす雲井住職 2018年に真言宗須磨寺派大本山須磨寺で厳修された音楽法要で和太鼓を鳴らす雲井住職

天台宗能福寺(神戸市兵庫区)の雲井雄善住職(52)は、各地で声明の公演を行うとともに災害被害に遭った人への支援活動を続ける「天台聲明兵庫社会奉仕會」の代表として、伝教大師最澄の「忘己利他」の精神を実践する。

会では天台声明の公演を無料で開催。コロナ禍で中断しているが、災害支援活動として毎年、東北や熊本、各地の被災地でがれき撤去や屋根の雪下ろしなどの活動を継続してきた。

原点となったのは1995年の阪神・淡路大震災で被災したことだ。「宗派や檀家などに関係なくいろんな人に助けていただいた」。恩送り(pay it forward)をしたいとの思いが強まり、災害支援に行き着いた。

雲井住職は「災害支援では相手の身になって考えることを心掛けているが、自分の身に起きてみなければなかなか分からない。優しさがつながっていくよう僧侶として関わっていきたい」と述べる。

若手僧侶が仏教の教えを広く発信する「H1法話グランプリ」実行委員長も務め、今年秋に奈良市で開催する準備を進めている。「1日にいろんな宗派の僧侶の話を聴ける機会はめったにない。グランプリは宗派の教えの優劣を決めるものではなく『もう一度会いたいお坊さんが誰か』を決める場」と強調する。

「僧侶は、仏さんから教えていただいた言葉を受け取るだけではなく、発信していかなければならない」とし、「僧侶としての存在意義を証明する場でもある」と参加を呼び掛けている。

自坊の能福寺は平清盛が福原遷都の折に帰依したことで知られ、清盛を通じた町おこしにも携わる。「よみがえる兵庫津連絡協議会」オブザーバーとして、昨年9月に同寺を訪れた北村誠吾・地方創生担当相(当時)と兵庫津の歴史の魅力について意見交換したほか、同月に開かれた「兵庫運河祭」の開会式では疫病退散の法要を営むなど、地元の顔として活躍する。

製薬会社のサラリーマン経験もある雲井住職は「お寺で生まれていないために分からないこともあるが、在家出身だから見えることもある。お寺に呼んでくれた妻に感謝したい」とした上で、「仏性は誰でも持っている。コロナ禍で医療従事者への差別なども出ているが、自分が仏さんならそんなことは言えないはず」と強調。「経験を生かし、多くの人々の心に寄り添っていきたい」と話している。

(須藤久貴)

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