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中外日報宗教文化講座2021
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還暦後再開 憧れの師に学ぶ 尺八演奏、地元で活躍

京都府南丹市 臨済宗妙心寺派阿彌陀寺 釋光明閑栖

長めの2尺4寸の尺八を吹く釋閑栖 長めの2尺4寸の尺八を吹く釋閑栖

京都府南丹市の臨済宗妙心寺派阿彌陀寺の釋光明閑栖(73)は、大本山妙心寺で営まれる新亡供養や開山忌等で献笛するなど、派内和尚では数少ない尺八の名手として知られる。寺院関係だけでなく、近隣の町が主催する文化祭への出演、地元小学校で和楽器に親しむ授業の特別講師を務めるなど尺八を通した様々な取り組みを展開している。

昨年、授業を行った南丹市の殿田小5年生の児童や先生が寄せ書きした色紙が届いた。「尺八は穴は少ないけどいろいろな音が出てすごい」、体験して音の出なかった子どもが書いたのか「難しいのにうまくてびっくり」などのコメントを見て頬をほころばせる。多くの人に尺八に親しんでほしいと願う。

尺八と出合ったのは花園大の邦楽部でのこと。尺八に魅了され、当時、「尺八三本会」の一人として活躍していた横山勝也氏(2010年に死去)に憧れた。

「武満徹が尺八と琵琶、オーケストラのための楽曲『ノヴェンバー・ステップス』を作曲し、小澤征爾の指揮でニューヨークフィルが演奏しているのですが、その時、尺八を担当したのが横山先生でした」

長野県諏訪市の法華寺に次男として生まれ、花園大から相国僧堂に掛搭し、30代で阿彌陀寺の後継住職に。同時に宗務本所の職員となり、約30年勤めた。

「財務を担当させてもらい、妙心寺中興開山日峰禅師の550年遠諱の時に花園会館の建設に携わったのが思い出です」と振り返る。職員時代の縁で現在も山内塔頭東林院の「沙羅の花を愛でる会」や、塔頭霊雲院の山田無文老師の斎会などに呼ばれたり、花園禅塾の文化祭に出演するなど尺八奏者としての活動の場が広がっている。

宗務本所を退職後、還暦を迎えてから本格的に尺八を再開し、憧れの横山氏にも師事した。

「横山先生の指導方法は独特で、教えてもらいたいならどこからでもかかってこいという感じでした。練習風景の録音、録画の制限もなく、特に弟子同士の交流を大切にされました。尺八だけでなく人間として大切なことを多く学びました」

18年には長男の泰堂氏に住職を譲って閑栖となり、「声を掛けてもらえれば、ボランティアでどこにでも参上します」と話す。「尺八は初めて聴いて最後となる人も多いので、生半可な演奏はできません。頼まれるとそれが目標となり、私自身に変化が生まれますから」

(河合清治)

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