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気軽に足運べる寺へ 伽藍建て替えに挑む

愛知県幸田町 浄土宗西山深草派妙徳寺 名倉倫子住職

着々と工事が進む本堂前に立つ名倉住職㊧と次男・慶慧君(9) 着々と工事が進む本堂前に立つ名倉住職㊧と次男・慶慧君(9)

愛知県幸田町・浄土宗西山深草派妙徳寺の名倉倫子住職(45)が本堂など伽藍の建て替えに挑んでいる。元祖法然上人立教開宗850年記念事業の一環。6月からは山門と水屋の建て替えに着工し、2022年10月29日の落慶を目指す。

工事の進捗を寺報「本堂庫裡建築だより」にまとめて檀信徒に伝えるほか、SNSも活用して発信する。宗内外、僧俗問わずに新たな縁をつなげる機会としている。

後の代になるほど建て替えは難しくなると考え17年に発願した。多額の費用がかかることから躊躇する気持ちもあったが、檀信徒や親戚が背中を押してくれたという。

同寺は龍光證賢上人が開基で、1413(応永20)年の創建。江戸末期には善光寺講により長野善光寺一光三尊仏が勧請されて善光寺代参の場となり、多くの参拝者でにぎわった。今回の建て替え工事では、本堂下に善光寺戒壇巡りに倣った遺構が見つかった。

旧本堂は、庫裡と同時期の18世紀後半頃に建てられたと推定される。三河地震や伊勢湾台風を乗り越えてきたが、老朽化が著しく、雨漏りや虫害、金具の劣化が進んでいた。

解体に際して、東京大の海野聡研究室が建物全体の調査を行い、修理履歴や着彩の現状を報告書にまとめた。新本堂の施工にも調査結果を反映させながら、天井画など創建当初の姿を踏襲。彩色木部は旧本堂から移築し再利用した。

名倉住職は大学1年生の夏休みに総本山誓願寺(京都市中京区)で法脈相承を受けた。円福寺(愛知県岡崎市)から本山へ開催場所を移した1期生だった。

父・昭雲氏が早世したため、27世として2005年に晋山。以来、住職として伽藍を護持してきた。「これまでお坊さんらしいことはしてこなかった」と活動を振り返る。自身を人々が思い描く理想的な僧侶ではないとしながらも「それぞれの在り方で務めを果たすことが大切なのではないか」と問う。

僧侶でありながら、母としての顔も持つ。今年4月には、長男・魁雲君(13)が総本山誓願寺で法脈相承を受けた。無事満行し木蘭七条袈裟に足袋を履いている姿を見て、思わず感涙したという。

「仏教の教えは苦しいことを乗り越えることばかりではない。現代の身近な生活の中に息づいている教えを伝えたい。地域の方々が気軽に足を運べるお寺にしていきたい」と希望を語った。

(磯部五月)

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