PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
お位牌Maker
PR
宗教文化講座 翠雲堂

SDGsでつながる 異業種と共に課題解決

山梨県甲州市・曹洞宗法幢院 松山典嗣住職

子どもたちを対象とした坐禅会で坐禅を指導する松山住職 子どもたちを対象とした坐禅会で坐禅を指導する松山住職

自然に恵まれた山梨県甲州市の曹洞宗法幢院は昨年11月に2週間、坐禅会を開いたところ、コロナ禍にもかかわらず約300人の参禅者が訪れた。松山典嗣住職(42)は成功の鍵は、異業種と連携できる「SDGs」への取り組みだと話す。

松山住職が持続可能な開発目標であるSDGsの理念を寺院運営に用いるようになったのは2年半ほど前だ。様々な行事をSDGsの17の目標と結び付けている。

例えば坐禅会は、SDGsの3番目の目標「すべての人に健康と福祉を」、坐禅会で地元の特産品を販売する取り組みは、11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」に当たるといった具合だ。

もともと「葬儀や供養だけでなく、生きている間にお寺に関わってほしい」と精進料理教室や子ども坐禅会などの行事を手掛けてきたが、転機となったのは38歳の時、SDGsを推進する青年会議所(JC)のメンバーとなったことだった。以来、社会の問題に取り組むNPOの研修などに顔を出すようになり、身近なところに多くの課題があることを知った。

「社会と関わっていくには対話がキーワード。以前はそれがなかった。一方的に教えを伝えようとしていた。今では地域の声が自然にお寺に届くようになった」

寺や様々な場所で地域の課題について話し合う時、既にSDGsへの取り組みが始まっていると感じている。「課題を抱えた当事者も含めて、自分たちで何ができるか。異業種の団体と組むことで解決策が生まれることがある。SDGsは地球規模の大きな課題を扱うが、それを細かくして目の前の課題に落とし込んでいくことができる」と語る。

コロナ禍以前は在宅で仕事をする人たちにスペースを貸す「寺co-working(コワーキング)」の1カ寺としても活動。地域住民と耕作放棄地でソバを育てるなど、地域に密着した取り組みを展開している。

曹洞宗宗務庁もSDGsに取り組んでおり、SDGs推進委員会で具体策を検討している。その委員でもあり、オンラインで自らの経験を伝えている。

「1カ寺でできることは限られている。多くのお寺が取り組み、連携していくことで、もっと面白いことができる。そうしたら日本も元気になっていくだろう」と夢は膨らむ。

(赤坂史人)

「桂米朝落語研究会」20年記念の奉納額を紹介する鳥居宮司

笑いは日常への活力 落語会50年以上続ける

5月9日

京都市東山区の安井金比羅宮で、桂米朝一門による落語会が50年以上にわたり開かれている。鳥居肇宮司は「笑いは日常への活力。昔から神社仏閣は最先端の芸術・芸能に庶民が触れられ…

本堂で手を合わせる古川住職。在家出身で一念発起、マンションの一室から寺院をスタートさせた

利他の実践 自らの使命 挑戦続け活動の幅広く

4月20日

真言宗御室派祐照寺(大阪府大東市)の古川真照住職(60)は、1997年に一念発起してマンションの一室から寺院をスタートさせた。 在家出身で呉服屋の営業マンとして活躍した。…

虐待防止について話し合う子どもたちを見守る大河内住職(左端)

周囲との協働が仏教 子の権利尊ぶ町目指す

4月6日

「江戸川子どもおんぶず」代表の大河内秀人・浄土宗寿光院住職(64)は20年以上前から、子どもの権利を尊重する町を目指して児童や若者の声に耳を傾けている。昨年の東京都江戸川…

介護用品贈与通じ 支え合いの精神広める

社説5月13日

分岐点に来た平和主義 問われる宗教界の努力

社説5月11日

震災の教訓忘れず 日常の地道な防災教育を

社説5月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加