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毎日開く教室や催し 地域のため法務に励む

大阪市北区・真宗大谷派明福寺 巨津善祐住職

巨津住職㊧は音楽イベント「天満音楽祭」の運営にも関わっている(2019年) 巨津住職㊧は音楽イベント「天満音楽祭」の運営にも関わっている(2019年)

大阪市北区の真宗大谷派明福寺は様々な催しや習い事などで地域に親しまれている。月・水・金曜にピアノ教室、火曜に書道教室、木曜に生け花教室とヨガ教室、土・日曜にボーイスカウトと毎日「門を開いている」ほか、年3回の「明福寄席」などの行事もあり、人の出入りが絶えない。

習い事は戦前に前々坊守が始めた裁縫教室が起源で、前住職の姉による書道教室や前坊守による生け花教室と活動が広がった。巨津善祐住職(61)は「特にバブル期以降、寺の在り方を『地域奉仕から始めよう』と考えるようになったことが大きい」と言う。

明福寺がある天満地区は市の中心部で、戦災で多くの門徒が神戸や和歌山、奈良などに移住し、バブル期には不動産売買や再開発でさらに門徒が地元を離れた。都市ならではの人口流動も激しく、タワーマンションの新築があれば、地域の人員構成や人間関係が大きく変わることもある。

「そこに都会のお寺の難しさがある」と巨津住職。「花まつりでは山門の前に花御堂を出して行事を発信し、掲示伝道にも力を入れた。それを見た通り掛かりのサラリーマンやOLが仏事や仏壇の相談に来て、新しく門徒になった方もいる。以前は『習字の明福寺』という評判だったが、最近は『仏壇に困ったら明福寺』と言う人もいる」と話す。

地域奉仕への思いは、1995年の阪神・淡路大震災で地元住民や寺のボーイスカウトのメンバーと被災地支援に取り組んだことでも深まった。

兵庫県芦屋市の公園で仮設の風呂を提供する活動をしていたが、それを終える際に、大阪の音楽家によるコンサートを交えた被災者とのお別れパーティーを開催。これが好評で「同じことを天満でできないか」と話が盛り上がり、2000年から「音づくり・仲間づくり・街づくり」をテーマとする「天満音楽祭」が始まった。

寺や学校の体育館などを会場に様々な音楽公演を催す地域音楽イベントとして継続(コロナ禍で昨年は中止)し、巨津住職も実行委員長などとして運営に関わってきた。

そんなふうに「地域のため、寺のため」と法務に励む日々だが、「この寺に生まれて住職をしているが、自分は本当に真宗門徒になれているか。日々の活動と教えがどうつながっているのか」という問いを大切にしている。「一生の課題です」と語った。

(池田圭)

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