PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
お位牌Maker
PR
宗教文化講座 翠雲堂

毎日開く教室や催し 地域のため法務に励む

大阪市北区・真宗大谷派明福寺 巨津善祐住職

巨津住職㊧は音楽イベント「天満音楽祭」の運営にも関わっている(2019年) 巨津住職㊧は音楽イベント「天満音楽祭」の運営にも関わっている(2019年)

大阪市北区の真宗大谷派明福寺は様々な催しや習い事などで地域に親しまれている。月・水・金曜にピアノ教室、火曜に書道教室、木曜に生け花教室とヨガ教室、土・日曜にボーイスカウトと毎日「門を開いている」ほか、年3回の「明福寄席」などの行事もあり、人の出入りが絶えない。

習い事は戦前に前々坊守が始めた裁縫教室が起源で、前住職の姉による書道教室や前坊守による生け花教室と活動が広がった。巨津善祐住職(61)は「特にバブル期以降、寺の在り方を『地域奉仕から始めよう』と考えるようになったことが大きい」と言う。

明福寺がある天満地区は市の中心部で、戦災で多くの門徒が神戸や和歌山、奈良などに移住し、バブル期には不動産売買や再開発でさらに門徒が地元を離れた。都市ならではの人口流動も激しく、タワーマンションの新築があれば、地域の人員構成や人間関係が大きく変わることもある。

「そこに都会のお寺の難しさがある」と巨津住職。「花まつりでは山門の前に花御堂を出して行事を発信し、掲示伝道にも力を入れた。それを見た通り掛かりのサラリーマンやOLが仏事や仏壇の相談に来て、新しく門徒になった方もいる。以前は『習字の明福寺』という評判だったが、最近は『仏壇に困ったら明福寺』と言う人もいる」と話す。

地域奉仕への思いは、1995年の阪神・淡路大震災で地元住民や寺のボーイスカウトのメンバーと被災地支援に取り組んだことでも深まった。

兵庫県芦屋市の公園で仮設の風呂を提供する活動をしていたが、それを終える際に、大阪の音楽家によるコンサートを交えた被災者とのお別れパーティーを開催。これが好評で「同じことを天満でできないか」と話が盛り上がり、2000年から「音づくり・仲間づくり・街づくり」をテーマとする「天満音楽祭」が始まった。

寺や学校の体育館などを会場に様々な音楽公演を催す地域音楽イベントとして継続(コロナ禍で昨年は中止)し、巨津住職も実行委員長などとして運営に関わってきた。

そんなふうに「地域のため、寺のため」と法務に励む日々だが、「この寺に生まれて住職をしているが、自分は本当に真宗門徒になれているか。日々の活動と教えがどうつながっているのか」という問いを大切にしている。「一生の課題です」と語った。

(池田圭)

多くの人が集う「千年乃藤」と野澤宮司

震災機に藤まつり開始 人が集うご神木を育成

5月18日

國領神社(東京都調布市)のご神木「千年乃藤」が4月中旬から咲き始め、満開を迎えた。見頃の時期に合わせて藤まつりが開かれるなど、ご神木の下には地元住民はもちろん遠方からも多…

「桂米朝落語研究会」20年記念の奉納額を紹介する鳥居宮司

笑いは日常への活力 落語会50年以上続ける

5月9日

京都市東山区の安井金比羅宮で、桂米朝一門による落語会が50年以上にわたり開かれている。鳥居肇宮司は「笑いは日常への活力。昔から神社仏閣は最先端の芸術・芸能に庶民が触れられ…

本堂で手を合わせる古川住職。在家出身で一念発起、マンションの一室から寺院をスタートさせた

利他の実践 自らの使命 挑戦続け活動の幅広く

4月20日

真言宗御室派祐照寺(大阪府大東市)の古川真照住職(60)は、1997年に一念発起してマンションの一室から寺院をスタートさせた。 在家出身で呉服屋の営業マンとして活躍した。…

いのちを社会で育てる 内密出産と不妊治療

社説5月20日

戦争の愚かさ 時代遅れの悪質なプライド

社説5月18日

介護用品贈与通じ 支え合いの精神広める

社説5月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加