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コロナ禍で動画投稿 行動を促す布教模索

東京都江東区 臨済宗妙心寺派陽岳寺 向井真人副住職

自分自身で撮影から編集、投稿をする向井副住職 自分自身で撮影から編集、投稿をする向井副住職

臨済宗妙心寺派陽岳寺(東京都江東区)の向井真人副住職(36)は、コロナ禍の中「ユーチューブ」の「臨済宗妙心寺派陽岳寺チャンネル」で毎週2本の動画を公開している。法要や坐禅、僧侶との問答など様々な企画を通じて、檀家に向けた布教を続ける。

新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた昨年春頃から墓参りや法事の中止・延期を余儀なくされる中、寺や墓の前でしていたことを自宅でもしてもらえればと、2020年5月に動画「読経のすすめ」を公開した。臨済宗における「一般的な年回忌法要」を撮影。視聴者が僧侶と共に仏壇や位牌、遺影の前で読経や手を合わせることができるようにした。

動画は好きな時に見られる利点があるが、見るだけでは受動的になりやすいため「○○をやってほしい」という視聴者の要望に応え、行動を促す企画を考えている。企画「お坊さんと問答」は「ちょっとした失敗のときに頼りにしているものはなんですか」など様々なテーマに向井副住職が自身の考えを語り、視聴者にも同じように考えてほしいと呼び掛ける内容だ。その他、年中行事をライブ配信している。

寺報やホームページを作る上でも、対象となる相手を思い浮かべながら制作しているという。動画では視聴者を檀家と想定。例えば「ボードゲーム三昧」は、これまで仏教をテーマにしたボードゲームを作ってきた向井副住職の活動を知る檀家にとっては親しみやすい企画だ。

寺報や寺の掲示板にライブ配信などの告知をすると、檀家から動画やライブ配信を「見ていますよ」と声を掛けられることもある。

撮影は自身のタブレットを用い、当初は知人のカメラマンに編集を依頼していたが、今では撮影から編集、投稿まで自分でするようになった。動画の投稿は当初週1回、現在は週2回を1年以上続けている。

「投稿を続けて得られたことは」との記者の質問に、向井副住職は「動画を投稿しただけで布教をしたという充実感が得られてしまうので、気を付けなければならないと感じています。続けている意義があるとするなら、動画を通じて檀家さんに何を伝えられているのかと考えるきっかけをもらっていることだと思います」と話した。

(甲田貴之)

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