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行政書士資格を取得 地域貢献、収入源にも

京都府南丹市 丹波新生教会園部会堂 宇田慧吾牧師

キラリ 頑張る寺社・宗教者・宗教施設2021年10月6日 13時48分(2021年10月7日 16時38分更新)
園部会堂内に行政書士事務所を開業した宇田牧師 園部会堂内に行政書士事務所を開業した宇田牧師

京都府南丹市の日本基督教団丹波新生教会の園部会堂内に昨年5月、行政書士事務所が開業した。代表の宇田慧吾牧師(32)は、牧師としての奉仕の傍ら2019年に行政書士の資格を取得。副業の収入を確保し教会の護持に役立てるとともに、過疎地域の課題解決にも貢献している。

事務所の主な業務は、成年後見人の受任や財産管理、事業者給付金の代理申請など。南丹市は人口約3万人と小規模なため大都市に比べると仕事が少なく、行政書士などの法律家が不足している。宇田牧師が抱える顧客件数も決して多くはないが、1件当たりの単価が高いため、牧師としての収入を合わせると事務所の維持には十分だという。

資格取得を目指し始めたのは18年の春。日曜日の礼拝で知り合った身寄りのない高齢者や、障がいのある青年と交流を深めたのがきっかけだった。

宇田牧師はそのような人々に付き添う際、社会福祉協議会(社協)や司法書士らと連携することでトラブルを解決できたが、一方で法律的な問題が絡むと自分だけでは解決できない現実を痛感した。過疎地域のため社協と連携できる法律家も少なく、自分自身が行政書士になることが地域の助けになると考えた。

当時は牧師の仕事に加え、NPO法人の運営や育児にも追われていた。公私ともに多忙を極める中、半年にわたり1日5時間を試験勉強に充てた。「あまりに忙しかったので、勉強している時間が一番の息抜きだった」と振り返る。

現在は事務所での業務のほか、若手牧師らで構成する「みのりサポート」(大阪市城東区)の理事として独居高齢者の生活支援にも取り組む。「出会った隣人に尽くすという意味では牧師と同じ仕事だが、行政手続きという点でもお手伝いができるようになったのはうれしい」と語る。

宗教者が資格を取得することについては「宗教者のスピリットを社会に生かすためにも、ぜひ増えていってほしい。宗教以外のチャンネルを持って、社会と関わることが重要だと思います」と話した。

(石邊次郎)

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