PR
購読試読
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
お位牌Maker
PR
宗教文化講座 翠雲堂

周囲との協働が仏教 子の権利尊ぶ町目指す

東京都江戸川区・浄土宗寿光院 大河内秀人住職

虐待防止について話し合う子どもたちを見守る大河内住職(左端) 虐待防止について話し合う子どもたちを見守る大河内住職(左端)

「江戸川子どもおんぶず」代表の大河内秀人・浄土宗寿光院住職(64)は20年以上前から、子どもの権利を尊重する町を目指して児童や若者の声に耳を傾けている。昨年の東京都江戸川区の「子どもの権利条例」制定でも実現に向けて働き掛けてきた。

全国青少年教化協議会で大河内住職は、子どもを大人と同等と認識し、真剣に向き合っている人々の姿勢を学んだ。また宗派の青年会の「ユニセフ募金」活動を機に海外の乳幼児死亡率や母子保健の問題に触れ、国際協力NGO活動に参加。アジアやアフリカの紛争・災害地域を訪問した。1989年に国連子どもの権利条約が採択されたことを受け、日本の批准を求める活動に尽力した。「自分の住む地域はどうなのか」と世界から地元にも関心を向けるようになり、江戸川子どもおんぶずを設立した。

おんぶずでは、こどもたちの声を聞く「えどがわチャイルドライン」の開設・運営(現在は休止中)、子どもや若者を対象にした勉強会やキャンペーン、政策提言など子どもの権利に関する活動を多岐にわたって展開している。

子どもたちが一人の市民として参加する町づくりを基本の姿勢とする。2010年に区内で小学1年生の男児が両親から虐待を受けて亡くなるという事件が発生した際には、おんぶずが呼び掛け、子どもや若者が自ら主となって企画や実施に携わり、児童虐待について学び、防止のための解決策を話し合った。

条例の制定に当たっては、中高生を対象とした区主催の「未来を担う若者で考える 子どもの権利ワークショップ」の企画、運営を手掛けた。参加した高校生が提出したパブリックコメントが条例にも反映された。

「どうせ聞いてくれない」「変わらない」と思っている子どもたちが「そうではない」と思える社会をつくっていかなければならないと大河内住職は訴える。当事者や市民が自らの意思で変えていける仕組みが必要だと感じてきた。

「それは仏教の四諦八正道につながる。苦しみを見つめ、理性的に捉え、苦しみを取り除き、正しい方向に向かう。私にとって、周りの人たちがサンガであり、その人たちと一緒に四諦八正道に基づき、活動していくことが仏教だと活動を通じて気付いた」と振り返る。

(甲田貴之)

多くの人が集う「千年乃藤」と野澤宮司

震災機に藤まつり開始 人が集うご神木を育成

5月18日

國領神社(東京都調布市)のご神木「千年乃藤」が4月中旬から咲き始め、満開を迎えた。見頃の時期に合わせて藤まつりが開かれるなど、ご神木の下には地元住民はもちろん遠方からも多…

「桂米朝落語研究会」20年記念の奉納額を紹介する鳥居宮司

笑いは日常への活力 落語会50年以上続ける

5月9日

京都市東山区の安井金比羅宮で、桂米朝一門による落語会が50年以上にわたり開かれている。鳥居肇宮司は「笑いは日常への活力。昔から神社仏閣は最先端の芸術・芸能に庶民が触れられ…

本堂で手を合わせる古川住職。在家出身で一念発起、マンションの一室から寺院をスタートさせた

利他の実践 自らの使命 挑戦続け活動の幅広く

4月20日

真言宗御室派祐照寺(大阪府大東市)の古川真照住職(60)は、1997年に一念発起してマンションの一室から寺院をスタートさせた。 在家出身で呉服屋の営業マンとして活躍した。…

僧侶の生老病死 寺院の外で迎える老後

社説5月25日

いのちを社会で育てる 内密出産と不妊治療

社説5月20日

戦争の愚かさ 時代遅れの悪質なプライド

社説5月18日
このエントリーをはてなブックマークに追加