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2024宗教文化講座

人気の精進料理教室 無駄省いて手間省かず

京都市右京区 臨済宗妙心寺派東林院 西川玄房住職

小豆粥で初春を祝う会で散飯式に臨む西川住職 小豆粥で初春を祝う会で散飯式に臨む西川住職

臨済宗妙心寺派大本山妙心寺塔頭東林院(京都市右京区)は、西川玄房住職(84)が自ら手掛ける「精進料理」の寺として知られている。「精進料理は禅の心を知る一つの道」とし、精進料理教室や四季折々の行事を通して自然の恵みに感謝し、命を尊ぶ禅の心を広めている。

「人間は、生きていくために生き物の命を頂いていかねばなりません。不殺生戒は殺すなかれということですが、それだけでなく、一歩進んで、その命を無駄にしないように生かし切るということが大切です。無駄を省いて手間を省かず、自然の恵みに感謝し、食材を生かし切るということが精進料理の心です」と強調する。

西川住職は、岐阜県関市の大通寺の三男として生まれた。京都の龍安寺で小僧生活をしながら花園高、花園大に通い、花大を中退して岐阜市の瑞龍僧堂へ掛搭した。ここでの三井大心師家との出会いがきっかけとなり、西川住職の精進料理への思いは深まっていった。

「老師は料理にうるさい人でした。隠侍になった私をお経は下手だがニンジンやダイコンの切り方は上手だと褒め、味付けなども教えてくださいました。好きこそものの上手なれと言いますが、僧堂で典座として料理を作るのが楽しくなり、今の私があります」と感謝する。

暫暇後、1966年に東林院の副住職に迎えられた。先代住職が龍安寺の寺務長を長年務めていたことが縁だったが、檀家もわずかで宗務本所に35年間勤務した。84年に住職就任。東林院は大阪万博による宿泊施設の需要増から宿坊を始め、料理も提供するようになった。雲水時代に取得していた調理師免許が役に立ったという。

そして思いは精進料理教室の開講へ。「宗務本所で35年間働いた退職金で東林院に厨房を整備しました。当時、寺の住職が料理人で指導するというのは珍しく、マスコミにも取り上げられ、各地から生徒が集まりました」と当時を振り返る。精進料理解説本の出版やテレビ・ラジオにも多く出演し、精進料理の心を紹介してきた。今年で24年になる。

1月15日小正月の「小豆粥で初春を祝う会」の散飯式、6月の「沙羅の花を愛でる会」、秋の「梵燈のあかりに親しむ会」など季節ごとに、食を通していのちの大切さを多くの人々に説き続けている。

(河合清治)

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