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2024宗教文化講座

合理的配慮

〈コラム〉風鐸2024年5月1日 13時02分

改正障害者差別解消法が施行され、障害者の求めに応じ「合理的配慮」をすることが、4月から民間事業者にも義務づけられた。何をどこまですればいいのか、企業によっては研修会を開いているところもあるようだ◆政府のホームページには、車いすの人のために備え付けのいすを片付ける、弱視難聴の人に筆談の字を大きくする、などの具体例が示されている。そしてただし書きに「あくまでも考え方の一例であり、実際には個別に判断する必要があります」とある◆困りごとは人によって千差万別。画一的な対応では配慮にならない。そこで政府が強調するのが「建設的対話」だ。互いの状況を理解し合い、双方が歩み寄って無理なくできることを見いだそうというのだ。お寺であれば「車いす用スロープを造るお金はないから、お堂に上がるのに手を引いてあげましょう」といった具合になろうか◆そんな優しい光景はお寺ではしばしば見られる。筆者も車いすを持ち上げるのを手伝ったことがあるが、その日はずっと温かい心持で過ごせた◆段差などの物理的な障壁よりも「心のバリアフリー」が重要だとよく言われる。相手を理解しようとする心があればバリアを乗り越えられ、思いやりを持って行動すれば気持ちよく生きられる。対話を重視する今回の改正法は、菩薩の社会への扉を開いてくれたような気さえする。(有吉英治)

成し遂げる力

5月15日

スズメバチの女王は鋭いアゴで木を削り取り、かみ砕いた繊維を唾液と混ぜ合わせて巣の壁を作る。基礎作りが終わると卵を産み、羽化した大量の働き蜂が様々な材料を運んできて壁を何層…

聞法の悲劇

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真宗でみられる法話の類型に「仏法を聞かねばならない話」がある。仏法聴聞の意義を語るような内容で、聞法を中心とした真宗門徒のあるべき日暮しをこんこんと解説する派生形もあれば…

はやるかカレー

4月24日

新しい企画や事業を進めようとしてもなかなかうまくいくものではない。門外漢であれば特にそうで、経済と縁の遠い寺院が始める新事業となればなおさらだ◆先頃、京都府伊根町を平日に…

平和を力強く訴える 問われる宗教者の役割(5月15日付)

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消えゆく他者への共感 その先に見える世界は?(5月10日付)

社説5月15日

大きな変動の背景 国外の宗教問題への関心を(5月8日付)

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