法華仏教研究 第40号…法華仏教研究会編
本2026年10月1日 11時14分
日蓮教学の研究深化と教団発展のため、宗派や僧俗の枠を超えて自由に議論できる場として刊行を重ね、第40号を迎えた。巻頭論文は、花野充道・法華仏教研究会代表の「『唱法華題目鈔』の思想史学的考察―日蓮には一尊四士本尊造立の意志も教説もなかった」。
日蓮系寺院では釈尊像と四菩薩像の一尊四士が祀られることが珍しくない。花野氏は『唱法華題目鈔』を精密に読み進め「法華経八巻・一巻・一品、或は題目を書きて本尊と定むべしと、法師品並びに神力品に見えたり」の記述に注目。日蓮は海中出現の釈尊像を持仏としており、身延でも四菩薩をそえて安置した形跡はないという。一尊四士を本尊とすべきだと説く遺文も、造立しようという意志もなかったが、滅後に弟子たちによって四菩薩がそえられるようになったと結論。一尊四士が正意だと考える研究者からの反論を期待したいとしている。
石附敏幸氏「日蓮と北条得宗家」、江間浩人氏「日蓮の伊豆流罪の逮捕と赦免」、同氏「日蓮出自の研究(一)」、川﨑弘志氏「『佐渡始顕本尊』の研究(二)」を掲載し、31号から40号の目次も付す。
頒布価格2500円、法華仏教研究会、メール






