先年、筆者は『親鸞 左訓・字訓・語訓辞典』(法藏館)を刊行した。その編纂の中で親鸞聖人の著作の中に、現代の価値観から見れば明らかに身体的、職業的差別言辞と見られるものが多…
長年愛用しているインターネット古書店サイト日本の古本屋で、「和訓図会」と入力して検索をかけてみる。そうすると、たちまち50~60部の古和書がヒットし、それらの多くが江戸時…
アルベルト・シュヴァイツァーがノーベル平和賞を受賞した時、その受賞理由はアフリカでの人道的な医療活動での貢献にあった。しかし彼が1954年11月にオスロでの受賞講演に選ん…
上流階級中心から大衆化へ 近代の本願寺教団は、他の仏教教団に比して婦人会運動が活発であったといわれている。 まず真宗大谷派の婦人会運動としては1886(明治19)年、東京…
筆者はターミナルケアの現場において、通算で10年間「常勤ビハーラ僧」という僧侶の立場で片隅に居ることが許された。その医療の現場から多くのことを教わったので、それをもとにこ…
1、国家レベルの公共宗教 近代日本の政教関係について、私はしばらく前から、「社会的神道」と「他界的神道」という枠組みで考えている。帝国憲法下の神道の一部を、「国家神道」と…
芸術大学移転記念で祝賀能上演 昨年10月、芸術系の大学として日本最古の歴史を持つ京都市立芸術大(赤松玉女学長)が西京区から京都駅東側の崇仁地区に移転した。その移転を祝う記…
真慧上人について 高田派第十世である真慧上人(1434~1512)は、第九世定顕上人の子息として誕生した。その行実は『代々上人聞書』『高田ノ上人代々ノ聞書』や、五天良空が…