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2025宗教文化講座 第22回「涙骨賞」を募集

いのちの言葉

〈コラム〉風鐸2025年7月2日 10時08分

今から60年前、墨染の衣一つで横浜港からユーラシア大陸を横断して単身フランスへ渡り、坐禅一筋の布教手段でヨーロッパ全土に一大禅ブームを巻き起こした僧がいる。曹洞宗の初代ヨーロッパ国際布教総監となる弟子丸泰仙氏である。弟子丸氏の没後半世紀近くを経て、弟子の博道氏から一冊の本が送られてきた◆『こころの文学――古今東西仏教的詩人の肖像』と題する私家版の冊子を開くと、心に響く珠玉の言葉、生命の滴と言うべき文字が散りばめられている◆在家禅僧・詩人を名乗る著者が影響を受けたという表現者や僧侶、ミュージシャンの9人が残した言葉に時代や国境を超えた「精神の系譜」を読み取り、そこから「いのちが通うほんとうの言葉に救われることがある」との確信を得ている◆9人とは道元、一休、良寛、宮沢賢治、高橋新吉、坂村真民、アメリカの自然詩人ゲーリー・スナイダー、カナダのシンガー・ソングライターで詩人のレナード・コーエン、そしてジョン・レノン。追録として第20回日本詩歌句随筆評論協会賞・奨励賞受賞作の「長渕剛小論」を収める◆著者はスナイダーの「宇宙は広い茫漠とした呼吸する肉声だ」という一文を引き、こうした全宇宙的なヴィジョン=声が自分の身体・言葉・心となって賢治らとつながっており、それは深淵で広大無辺な宇宙の自我でもあると書いている。(形山俊彦)

生命とAI

9月24日

膨大なデータを基に「人間よりも文章などをうまく書ける」といわれる生成AI。文学界ではAIの使用は既に当たり前で、AIで作った小説も出版されている◆全日本仏教徒会議大阪大会…

11次元の世界

9月17日

米国の理論物理学者エドワード・ウィッテンが1995年に提唱した「M理論」は、この世界の基本的な構成要素を1次元の弦と多次元の膜と捉える仮説で、宇宙誕生のメカニズムを解明し…

この僕

9月10日

人は誰しも、様々な属性を身にまとって生きている。国籍、人種、出身地、性別、年齢、職業、信仰――。挙げれば際限がない。では、それらの一切合切を捨て切った果てには何が残るのか…

スマホの使い方 ルール作りを共に考える(9月26日付)

社説9月30日

無知故のマナー違反 備えによりて憂いを減らす(9月19日付)

社説9月25日

減胎手術の実施で いのちの倫理どう確保する(9月17日付)

社説9月19日
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  • 「墨跡付き仏像カレンダー」の製造販売は2025年版をもって終了いたしました。
    長らくご愛顧を賜りありがとうございました。(2025.10.1)
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