日本では病院のチャプレンが普及していないが、災害支援活動においては宗教者や宗教団体の働きが活発になされており、行政もそのことを認知する度合いが高まってきている。災害後にボ…
宗教学者の鎌田東二氏が先頃亡くなられた。神道学の出身であるが、民俗学、死生学、比較文明論、スピリチュアル研究など多方面にわたり斬新な探究を進めた。鎌田氏は様々な学問を横断…
「膨大な軍事力でガザを無差別攻撃するイスラエル軍と、素手でがれきをどかし犠牲者を助け出そうとするガザ市民。この不釣り合いと不条理に怒りと心の痛みが募り、その日が広島原爆忌…
効率や決まり切った尺度によらずに物事を極め、またよく見るということについて、京都の能楽師・有松遼一氏の著書『舞台のかすみが晴れるころ』が示唆深い。表現する・演じるというこ…
墓じまい、檀家離れなどうそ寒い言葉で代表される現代日本の宗教事情は世界共通の傾向を背景としている。「無宗教」の人々の増加がそれだ。 アメリカの世論調査・研究組織ピュー・リ…
「故郷が消えていく」――。東京電力福島第1原発の事故に見舞われ、被災者の長期避難で疲弊し尽くした福島県浜通り地区の各市町村で、「復興」を旗印にした開発の波によって以前の建…
2010年代からコスパ、さらに20年代からタイパの言葉がよく使われるようになった。コスパはコスト・パフォーマンス(費用対効果)を略したものである。なるべくコストを少なくし…
世界の大国が国際法に反して、人道に背くようなことを行って世界の大多数の人々から批判を浴びる状態が続いている。ロシアによるウクライナ侵攻はなかなか収束へと向かいそうにない。…