PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

人物叢書新装版 高台院…福田千鶴著

2024年3月1日 10時01分
人物叢書新装版 高台院

北政所「ねね」の名前で親しまれる豊臣秀吉の正室・高台院は、テレビドラマで夫を足軽から天下人まで出世させた糟糠の妻として描かれたことで、そのイメージが定着している。著者は学術研究に基づき従来のイメージを見直し、高台院の生涯を追う。

著者は「ねね」で知られる高台院の実名の検討から始める。先行研究を丁寧にたどり、「ねね」「おね」「ねい」など様々な説を分析する。前近代の女性の名前を確定することは難しいとしつつ、高台院の実家や養家で実名として「ねい」が公認されていたとの考えを示す。

もう一つ、高台院をとりまく誤解として秀吉の側室・浅井茶々(淀殿)との関係を挙げる。通説では二人は対立関係にあり、高台院は徳川家を支持したとされるが、跡部信氏は高台院と茶々が連携関係にあったと指摘した。著者はその見解を支持しつつ、高台院の視点から豊臣家存続を共通の目的に二人が連携していた事例を補足する。

高台院に対する様々な誤解を解きほぐしていった上で、人物像を「努力の人」と評する。秀吉に寄り添う献身的な妻だったとされる高台院だが、その生涯を学術研究に基づき叙述することで、等身大の姿を浮き彫りにしている。

定価2530円、吉川弘文館(電話03・3813・9151)刊。

明治を綴る麗しの歌 英語で伝えたい昭憲皇太后百首

明治を綴る麗しの歌 英語で伝えたい昭憲皇太后百首…ハロルド・ライト編訳

5月2日

明治天皇のきさきの昭憲皇太后は約3万首の和歌を残した。その中から厳選した100首を英訳。日本語と英訳の和歌を通して昭憲皇太后の「御心」と日本文化の魅力を伝える。 近代日本…

近代教育学と浄土真宗 人間・教育・宗教の根本問題を問う浄土真宗的教育人間学

近代教育学と浄土真宗 人間・教育・宗教の根本問題を問う浄土真宗的教育人間学…川村覚昭著

5月1日

人間の本性を「善」と考えてきた西洋近代の個人主義に立脚する教育観に対し、人間を「煩悩具足」と捉えた親鸞の人間観に基づく「浄土真宗的教育人間学」の構築を提起する。個人主義的…

中国道教像研究

中国道教像研究…齋藤龍一著

4月30日

「儒仏道」と呼ばれる中国三教のうち、インド、中国、朝鮮半島を経由して日本に渡来した仏教と共に、孔子を始祖とする儒教は道徳・倫理の道あるいは国家統治の思想として我が国に積極…

共助への行動 地域社会と手を携える寺院(4月26日付)

社説5月1日

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日

病院の閉院・譲渡 宗教系病院の在り方とは(4月19日付)

社説4月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加