PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

法華仏教研究 第37号…法華仏教研究会編

2024年3月19日 10時46分
法華仏教研究 第37号

2009年の創刊から15年、日蓮聖人門下が宗派を超えて論考を寄せている。今号には村上東俊氏「日蓮聖人の後期花押に関する考察」、川﨑弘志氏「松尾剛次稿『日蓮伝再考』への反論」、佐藤弘夫氏「顕現する仏たち―生身と中世仏教」、菊地大樹氏「偽書と伝授―語り得ぬものを語ること」などを収録する。

巻頭の村上氏の論文は、第33号掲載「日蓮聖人の前期花押の特徴と母字に関する考察」に続くもの。日蓮聖人の花押については昭和初期、山川智應が梵字を母字とするとの解釈を提示して以降定説となってきたが、村上氏が聖人の名の一字「蓮」を基にしたものだと論じるなど、近年議論が活発になっている。

村上氏は遺文の文字一つ一つを比較検討し、当時の時代背景も視野に、聖人晩年の花押の変化に迫る。緻密な検証の末、母字が蓮の草書体から楷書体に変わったと結論。その理由として重篤な「はらのけ(下痢)」からの回復を挙げ、「法華経の行者としての自覚の深化や法華経至上主義がより強固になることで、それが後期花押へ変化する契機になった」との考えを示す。またこの頃流行した疫病が『立正安国論』執筆時の疫病に匹敵するほどひどいものだったことも要因の一つと指摘する。

頒布価格2500円、法華仏教研究会(メール)刊。

明治を綴る麗しの歌 英語で伝えたい昭憲皇太后百首

明治を綴る麗しの歌 英語で伝えたい昭憲皇太后百首…ハロルド・ライト編訳

5月2日

明治天皇のきさきの昭憲皇太后は約3万首の和歌を残した。その中から厳選した100首を英訳。日本語と英訳の和歌を通して昭憲皇太后の「御心」と日本文化の魅力を伝える。 近代日本…

近代教育学と浄土真宗 人間・教育・宗教の根本問題を問う浄土真宗的教育人間学

近代教育学と浄土真宗 人間・教育・宗教の根本問題を問う浄土真宗的教育人間学…川村覚昭著

5月1日

人間の本性を「善」と考えてきた西洋近代の個人主義に立脚する教育観に対し、人間を「煩悩具足」と捉えた親鸞の人間観に基づく「浄土真宗的教育人間学」の構築を提起する。個人主義的…

中国道教像研究

中国道教像研究…齋藤龍一著

4月30日

「儒仏道」と呼ばれる中国三教のうち、インド、中国、朝鮮半島を経由して日本に渡来した仏教と共に、孔子を始祖とする儒教は道徳・倫理の道あるいは国家統治の思想として我が国に積極…

共助への行動 地域社会と手を携える寺院(4月26日付)

社説5月1日

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日

病院の閉院・譲渡 宗教系病院の在り方とは(4月19日付)

社説4月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加