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馬をたすけ 人をたすけ 名伯楽・角居勝彦がめざす「陽気ぐらし」…片山恭一著

2024年6月3日 12時33分
馬をたすけ 人をたすけ 名伯楽・角居勝彦がめざす「陽気ぐらし」

「競馬の祭典」と称され全てのホースマンにとっての憧れの日本ダービーを牝馬ウオッカで、世界最高峰レースの一つドバイワールドカップをヴィクトワールピサで、国内外の数々の大レースを調教師として制した角居勝彦氏。数多くの名馬を手掛けた名伯楽は定年を待たずJRAの調教師を引退して、石川県能登地方に拠点を移し、祖母が建てた天理教布教所を守り、引退した競走馬を支える活動に尽力している。

本書は、馬を介して天理教の教えにある「すべての人間が互いにたすけ合って仲良く暮らす『陽気ぐらし』の世界の実現」に取り組む角居氏の活動の軌跡をたどる。

同氏の活動は、引退した競走馬を障害者乗馬や、発達障害のある子供の療育のための「ホースセラピー」に使えるようにする「リトレーニング」が中心。人をたすける馬となってセカンドキャリア、サードキャリアを創出し、「淘汰」されてしまう馬をたすけている。

著者は映画化されるなどしてブームとなった小説『世界の中心で、愛をさけぶ』で知られる。本書は能登半島地震発生以前に取材した内容で構成されている。逆境においても信念を貫こうとする角居氏に、被災地復興の光を見いだす。

定価1760円、天理教道友社(電話0743・62・5388)刊。

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