PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 2024宗教文化講座

H1法話大会の新理事長 企画の認知向上へ奔走

奈良県生駒市 真言律宗長弓寺円生院 池尾宥亮住職

「法話も祈りも“心から”」でありたいと話す池尾新理事長 「法話も祈りも“心から”」でありたいと話す池尾新理事長

2年に1回、観客の前で法話を披露し「もう一度会いたいお坊さん」を選ぶ「H1法話グランプリ」実行委員会の新理事長に就任した。2025年12月頃に開催予定の次回大会に向けて準備を進めている。

超宗派の若手が集まり10分以内に法話を披露するこの企画は6年目を迎え、年々知名度を増してきた。グランプリを選ぶのはあくまで「方便」で、宗派の教義に沿った正統な法話を展開する。

後援依頼では行政との折衝も経験した。公的機関の会場借用は政教分離の観点から制限が多いことなど、社会の中での宗教の立ち位置を知った。また企画に携わったことで他派の僧侶らとの交流も生まれた。

師と弟子、先輩と後輩の関係が厳格な仏教界ではH1は「イロモノ」として見られることもあり、登壇者を集めるのに苦戦する年もある。若手の僧侶からは「参加してみたいが師僧や周囲の目が気になる」などの声が聞かれるという。取り組みを理解してもらいたいと、各宗派の布教師会などで指導をしてきた年配の布教師からの意見も集めたいと考えている。

昨年は法話の話者を会場の画面に映し出し、字幕を同時に表示するシステムを開発した。耳の不自由な人にも広く開いていこうと挑戦を続けている。

自坊は奈良県生駒市の真言律宗の古刹。本堂は同市で唯一の国宝建造物だ。自身は関西の私大を卒業後、高野山の専修学院で修行。大本山清荒神清澄寺(兵庫県宝塚市)で坂本光謙法主の下で天堂番として仕えた。

坂本法主は法務を生活の中心に据えて厳格に体調管理をし、365日修法を欠かさないという。

「『皆のおかげで拝ませてもらえている』と感謝の言葉をもらった。僧侶人生の始まりに、その後ろ姿を日々拝ませていただいた。この3年間が自身の僧侶としての基礎となっている」と話す。

法話に励む一方で、真言僧にとっては真摯に拝むことが重要だと考える。真言宗の各山から高僧が出仕して営む後七日御修法にも、役僧として2度出仕した。

大学卒業後に徒歩で四国遍路に挑んだ際、ある篤信の女性が車で追い掛けてきて「お接待」を手渡してくれた。僧侶には祈りが託されていると強く実感した経験だった。

「法話も祈りも形だけではなく“心から”であることが大事ではないか。国家や皇室の安泰、人々の毎日の安寧も祈りたい」と話す。

(磯部五月)

フリースクールの子どもらと触れ合う児玉副住職(右から2人目)

幼稚園を核に教育活動 コロナ機に改革進める

7月26日

名古屋市守山区の浄土宗浄土院は同寺を母体とする守山幼稚園を核に様々な教育事業を展開している。1日には児童発達支援事業所「あったか」を境内に開設。活動を牽引する園長の児玉匡…

あそかビハーラ病院で患者に声を掛ける新堀氏

あそか病院勤務縁に得度 「仏」の視点で医療従事

7月5日

浄土真宗本願寺派が開設した独立型緩和ケア病棟・あそかビハーラ病院(京都府城陽市)で看護課長を務める。同病院での勤務を縁に本願寺派で2018年に得度した。「自分の価値観の何…

防災グッズについて説明する岩間代表

寺院物資を施設に提供 防災啓発イベント企画

6月21日

浄土真宗本願寺派岐阜教区の坊守・寺族女性ら有志によるIBE(アイビー)会は2020年、当時岐阜教区寺族女性連盟の委員長を務めていた光顔寺坊守の岩間尚子氏を中心に結成された…

漂流ポスト寺で継承 故人への思い受け止め(7月24日付)

社説7月26日

孤立出産女性への支え まず事情を聴くことから(7月19日付)

社説7月24日

SNSがもたらす錯覚 信頼する情報の見分け方(7月17日付)

社説7月19日
このエントリーをはてなブックマークに追加