PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
第21回涙骨賞募集 墨跡つき仏像カレンダー2025

次のステップ

〈コラム〉風鐸2024年7月3日 11時22分

宗教教団にとって未信の人に対する有効な布教・伝道法の研究や実践は永遠の課題であろう。現に各教団で様々な「きっかけづくり」の取り組みが展開されている。ただ、その次のステップ、いわば「きっかけができた中級者予備軍」とでも呼ぶべき層への教化に関する議論は前景化してこない◆筆者の認識では、こうした中級者予備軍に対する仕掛けは各教団にすでに存在する。一例は通信教育だ。例えば、浄土真宗本願寺派の中央仏教学院は僧籍取得課程だけでなく、一般の人も仏教や真宗の基礎などを学べる入門課程(1年)と専門課程(3年)を開設している◆筆者は旧学習課程(3年)を受講した経験があるが、初学者を前提にした各種テキストの内容はとても分かりやすく、スクーリングでの対応も懇切丁寧だったことが印象に残っている◆また、修了者でつくる同窓会があり、全国の各支部で継続的な学習が展開されている。そこでのさらなる学びや人間関係の深化は宗門の宝であろう◆こうした受け皿はすでに制度やノウハウが確立されていることが多く、新たなシステム構築へのコストはそれほど必要ではないという利点がある。「きっかけづくり」の必要性は論をまたないが、次のステップがなければ伝道の実は上がらない。両者を有機的に連動させることができれば、組織の活性化にもつながるのではないか。(池田圭)

文化を生む変化

10月16日

観光シーズンの秋、京都の各寺社で特別拝観が開かれている。臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭・真珠庵では一風変わった襖絵が公開され話題となっている。400年以上飾られる長谷川…

壁がある意味

10月9日

世界三大料理の一つに数えられるフランス料理は日本人にとってもなじみが深いが、その定義について統一的な見解はない。かつて仏国版ミシュランガイドでは外国籍の料理人が在籍する店…

隗より始めよ

10月2日

中国戦国時代、燕の昭王は人に問うた。隣国・斉との戦いで衰微した我が国を立て直すには、有為の人が要る。どうすればそのような人物が得られるか。人は答えて言った。「まずは私を厚…

平和賞受賞の意義 核使用の「タブー」を護る(10月16日付)

社説10月18日

“かかりつけ葬儀社” 人生のステージに支え(10月11日付)

社説10月16日

宗教の価値見直し 地域社会での役割問う(10月9日付)

社説10月11日
このエントリーをはてなブックマークに追加