子と母親の支援 第一に
全日本仏教婦人連盟 花岡眞理子理事長(72)
2021年から全日本仏教婦人連盟(東伏見具子会長)の理事長を務める。同連盟の活動について「女性で構成する団体ということもあり、優しさを大切にしながら、きめ細かな対応で子どもと母親をサポートすることが第一」と話す。
真言宗智山派慈眼寺(栃木県下野市)の出身で、母の上野梅子氏も同連盟の副理事長を務めた。普段は認定こども園梅ヶ原幼稚園(同県小山市)の園長補佐として幼児教育に携わる。子どもの個性や長所を引き出す自由な教育に取り組む一方、園の生活に仏教の教えを取り入れ「毎日の食事などで、子どもたちに手を合わせて感謝する心を教えたい」と語る。
コロナ禍での就任で、行事や会合の中止が続くなど対応には苦慮する。全国の役員とリモートで綿密に連携して活動を続け、昨年は文化講座や大会を対面で開くなど、明るい兆しも見えてきた。
今年は10月に予定している同連盟第70回記念大会にも注力しつつ、全国青少年教化協議会、日本仏教保育協会と共同で行う「子どもたちに豊かな地球をつなぐキャンペーン」や、東日本大震災の被災地に住む高校生を対象とした「あおぞら奨学基金」も継続する。根底にあるのは「未来を預ける子どもたちによいもの、プラスのものを残したい」との強い思いだ。
会報に役員の顔写真を載せ、人柄を一人一人伝えるよう工夫したことも。「生産者の分かる野菜に安心を感じるように、私たちと一緒にやっていきたいと思ってもらうためには、まず私たちがどんな人なのか知ってもらいたい。そこからがスタートだと思う」と意気込む。
(伊瀬若葉)