PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

意見出し合える宗門に

浄土真宗本願寺派 荻野昭裕総長(68)

ひと2024年4月24日 09時40分
意見出し合える宗門に

3月8日に浄土真宗本願寺派総長に就任した。新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡る問題や賦課基準の見直しなど多くの課題を抱える中で「現場と密に連携し、一つ一つ対応していきたい」と話す。

自坊は和歌山県海南市の浄國寺で、念仏を広めるための本願寺直属寺院「黒江御坊」として始まった。御坊組織は廃止されたが、門信徒らの願いで寺は残り、浄國寺として新たに歩み始め、荻野総長で5代目になる。

先代から50年以上ボーイスカウト活動を続け、自身も本願寺派スカウト指導者会の会長を務めた。活動を通して地域の子どもたちが寺に集い学び、仏教に触れる機会にもなっている。

和歌山教区の教区会議長を歴任し、2008年に宗会議員となった。地元教区などから賦課基準に対する不公平感の声を聞き、見直すべき多くの課題があることを実感。本願寺派の多岐にわたる事業や取り組みを宗門内の理解を得ながら進める難しさにも直面したという。

今後について「まずは新しい『領解文』の混乱を鎮め正常化し、ご消息の重みを知らせていく。冷静に話し合えれば分かり合えると思っている。勧学寮も動きだしており、総局も共動して対応していく」と話す。賦課基準の見直しに関しては早急に総局案を仕上げ、公聴会での意見聴取や教務所長・教務所職員を通して周知を行っていく考えだ。

「気付かない間に現場とずれが生じてしまっている。現場の声を聞き、双方が意見を出し合いながら進めるような宗門にしたい」

(渡部梨里)

法流守るために革新を

真言宗醍醐派総本山醍醐寺 壁瀬宥雅座主

2月16日

昨年12月8日に醍醐寺(京都市伏見区)の座主に就任した。今年11月の開創1150年慶讃法要に向けて「派手な記念事業があるわけではないが、法要の中身にはこだわりたい」と意気…

伝統継承、覚悟決め

天王寺楽所雅亮会 小野真龍理事長

1月24日

天王寺楽所雅亮会は和宗総本山四天王寺の「聖霊会」における奏楽・奉舞を担ってきた。1月からは新たに一般社団法人雅亮会となり、その理事長として雅楽の伝統を守り継ぐ。 小野妹子…

次の50年へ平和を願う

天台宗ハワイ別院 田中祥順住職

12月8日

開創50周年を迎えた天台宗ハワイ別院の第3代住職として11月に晋山した。2019年に荒了寛・初代住職と了周・第2代住職が死去するまで同別院は、日米文化交流などに取り組んで…

共助への行動 地域社会と手を携える寺院(4月26日付)

社説5月1日

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日

病院の閉院・譲渡 宗教系病院の在り方とは(4月19日付)

社説4月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加