PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

重責全うへ精進重ねる

真言宗大覚寺派大本山大覚寺 山川龍舟門跡(73)

ひと2023年7月14日 10時01分
重責全うへ精進重ねる

弘法大師御誕生1250年の記念すべき年に、大本山大覚寺第65世門跡に就任した。

自坊の地蔵院(広島県福山市)は、朝鮮通信使の寄港地で知られる瀬戸内の鞆の浦にある。1981年、住職に就いた際、本堂は老朽化のため建て替える必要があったが、思うように浄財を集められなかった。檀家はほとんどが漁師で、気性の荒い人からは罵声を浴びせられたこともあった。「死ぬまでに建て替えられたら」と気を取り直し、まずは檀家らとの信頼関係の構築に努めた。

酒席には必ず出席し、酒を酌み交わして親睦を深めた。すると3年後には本堂の建て替えが実現し、完成時には檀家総代と抱き合って泣いたという。その後、庫裏、信徒会館の建て替えにも着手し、住職になってから約40年の間に境内整備に大きく尽力した。

兼務住職を務める福禅寺(同市)は、朝鮮通信使が残した貴重な書を所蔵している。2017年にユネスコ「世界の記憶」に登録されたが、書は傷みがひどく修繕が必要だったため、クラウドファンディングでの資金調達に初挑戦。見事に成功した。

07年には黒髪寛延内局に入局し、財務部長を務め、本山の伽藍を維持するための苦労を知ったという。

門跡就任に当たり「大覚寺は嵯峨天皇と弘法大師の御遺跡であり、いけばな嵯峨御流という大切な文化を継承する場所でもある。その門跡に選定されたこと、畏れ多く身に余ることと受け止めている。浅学非才の身ですが、さらに精進してまいりたい」と誓った。

(日野早紀子)

意見出し合える宗門に

浄土真宗本願寺派 荻野昭裕総長

4月24日

3月8日に浄土真宗本願寺派総長に就任した。新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡る問題や賦課基準の見直しなど多くの課題を抱える中で「現場と密に連携し、一つ一つ対応してい…

法流守るために革新を

真言宗醍醐派総本山醍醐寺 壁瀬宥雅座主

2月16日

昨年12月8日に醍醐寺(京都市伏見区)の座主に就任した。今年11月の開創1150年慶讃法要に向けて「派手な記念事業があるわけではないが、法要の中身にはこだわりたい」と意気…

伝統継承、覚悟決め

天王寺楽所雅亮会 小野真龍理事長

1月24日

天王寺楽所雅亮会は和宗総本山四天王寺の「聖霊会」における奏楽・奉舞を担ってきた。1月からは新たに一般社団法人雅亮会となり、その理事長として雅楽の伝統を守り継ぐ。 小野妹子…

共助への行動 地域社会と手を携える寺院(4月26日付)

社説5月1日

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日

病院の閉院・譲渡 宗教系病院の在り方とは(4月19日付)

社説4月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加