PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

創学研究Ⅱ 日蓮大聖人論…創学研究所編

2023年11月16日 12時30分
創学研究Ⅱ 日蓮大聖人論

2019年に設立された創学研究所による論考集の第2弾。「創学」とは「創価信仰学」の略で、創価学会の信仰を前提とした学問体系の構築を目指すものだ。本書は「日蓮大聖人」をテーマに、研究会の講演録、鼎談、論考などを収録する。同会における「日蓮大聖人直結」の信仰の立場から、近現代の文献学に基づく日蓮論の解釈の在り方など様々な問題を多面的に考察している。

松岡幹夫所長は「日蓮本仏論再考――救済論的考察」で、日蓮本仏論を巡る過去の論争について、信仰実践の立場から考察する「救済論」と史実を踏まえて歴史的人物としての日蓮の姿を探求する「史実論」という二つの異なる視点があることに人々は無自覚だったと指摘。文献学的な「史実論」を踏まえつつ、創価学会の三代会長(牧口常三郎、戸田城聖、池田大作)が実践を通して示した「日蓮大聖人」の真意を、学問的に再定義しようと試みている。

三浦健一研究員による講義をまとめた「創価信仰学とは何か(1)」は、「創価信仰学」と仏教学や神学などの諸学問や従来の創価学会の「教学」とを比較し、その特色や概要を解説している。専門用語を避け、創価学会の信仰を持たない人にも創学研究所が目指すものを明示しようとしている。

定価1980円、第三文明社(電話03・5269・7145)刊。

『般若心経幽賛』を読む 唯識の修行

『般若心経幽賛』を読む 唯識の修行…吉村誠著

4月26日

唐代に法相宗を開いた基(慈恩大師)による般若心経(心経)の注釈書『般若心経幽賛』(『幽賛』)の初めての解説書。心経を玄奘がもたらした新来の唯識説と解釈すべきだと主張する基…

ルポ 宗教と子ども 見過ごされてきた児童虐待 毎日新聞取材班編

ルポ 宗教と子ども 見過ごされてきた児童虐待 毎日新聞取材班編

4月25日

安倍元首相銃撃事件を受け、宗教2世たちの苦難を丁寧に聞き取ると同時に、国や自治体、医療機関が宗教2世の問題にどう対応してきたかを検証するルポ。多くの宗教2世が心身両面に深…

キルケゴールのキリスト論 同時代のヘーゲル主義者との関係で

キルケゴールのキリスト論 同時代のヘーゲル主義者との関係で…鹿住輝之著

4月24日

デンマークの哲学者・キルケゴールの思想や体系批判は長年、ヘーゲルと結び付けられて解釈されてきた。しかし近年の研究で、キルケゴールの批判がJ・L・ハイベアやH・L・マーテン…

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日

病院の閉院・譲渡 宗教系病院の在り方とは(4月19日付)

社説4月24日

アカデミー賞2作品 核問題への深い洞察必要(4月17日付)

社説4月19日
このエントリーをはてなブックマークに追加