地震で被災 本尊、空海展に出陳 石川・珠洲の法住寺 奇跡的に無傷
2024年4月25日 09時30分
能登半島地震で被災した高野山真言宗法住寺(石川県珠洲市)の本尊不動明王坐像(重要文化財、鎌倉時代)が13日~6月9日に奈良国立博物館で開催中の特別展「空海KUKAI―密教のルーツとマンダラ世界」で展示されている。
同寺は元日の地震で鐘撞堂や灯籠などが損壊し、庫裏や堂宇の内部もモノで散乱した状態となったが、本尊は奇跡的に無傷だった。特別展への出展は地震前から決まっており、4月1日に寺から搬出された。
佐伯快紹住職(71)は「無事搬出してほっとした。ある程度余震が収まるまで奈良博に保管してもらう予定です」と話す。「余震の数は減ってきたが、時々起こることがある。建物はすでに幾度となく揺さぶられているので不安です」(詳細は2024年4月24日号をご覧ください。中外日報購読申し込み)