PR
購読試読
中外日報社ロゴ 中外日報社ロゴ
宗教と文化の専門新聞 創刊1897年
新規購読紹介キャンペーン
PR
2024宗教文化講座

宗教を問う、宗教は問う コルモスの歴史と現代…氣多雅子・島薗進・金澤豊・小林敬編

2024年1月24日 09時39分
宗教を問う、宗教は問う コルモスの歴史と現代

1971年に発足した「現代における宗教の役割研究会」(通称・コルモス)の設立50周年を記念して出版された。京都学派を代表する宗教哲学者・西谷啓治氏が初代会長を務めるなど、著名な宗教者や宗教研究者らでつくるコルモスの軌跡は現代宗教史を考える上で示唆に富む。

第1部「コルモス50年の歩み」では過去の研究会議での基調講演から7編を収録。研究会議の総合テーマの一覧を見ると「現代ニヒリズムと宗教」(78年)「コンピューター時代と宗教」(82年)「女性と男性」(89年)「グローバリゼーションと宗教」(97年)「環境倫理と宗教文化」(2008年)など時代の変化も感じることができる。

第2部「コルモスの回顧と展望」には大谷光真、島薗進、氣多雅子、櫻井治男、星野英紀、金澤豊の各氏による座談会「コルモスから学んだこと」と、今後の展望に関する関係者の寄稿を収めた。コルモスは第一の目的に諸宗教間の対話と協力を掲げるが、終章で副会長の氣多氏は現在の課題として「宗教者と世俗社会との対話」の重要性を指摘。両者の相互理解には相応の「翻訳」作業が求められるが「コルモスの五十年は、諸宗教の対話がこのような相互の『翻訳』を可能にする訓練となることを私たちに教えた」とする。

定価2200円、法藏館(電話075・343・5656)刊。

明治を綴る麗しの歌 英語で伝えたい昭憲皇太后百首

明治を綴る麗しの歌 英語で伝えたい昭憲皇太后百首…ハロルド・ライト編訳

5月2日

明治天皇のきさきの昭憲皇太后は約3万首の和歌を残した。その中から厳選した100首を英訳。日本語と英訳の和歌を通して昭憲皇太后の「御心」と日本文化の魅力を伝える。 近代日本…

近代教育学と浄土真宗 人間・教育・宗教の根本問題を問う浄土真宗的教育人間学

近代教育学と浄土真宗 人間・教育・宗教の根本問題を問う浄土真宗的教育人間学…川村覚昭著

5月1日

人間の本性を「善」と考えてきた西洋近代の個人主義に立脚する教育観に対し、人間を「煩悩具足」と捉えた親鸞の人間観に基づく「浄土真宗的教育人間学」の構築を提起する。個人主義的…

中国道教像研究

中国道教像研究…齋藤龍一著

4月30日

「儒仏道」と呼ばれる中国三教のうち、インド、中国、朝鮮半島を経由して日本に渡来した仏教と共に、孔子を始祖とする儒教は道徳・倫理の道あるいは国家統治の思想として我が国に積極…

共助への行動 地域社会と手を携える寺院(4月26日付)

社説5月1日

長期化するガザ侵攻 宗教と平和が問われている(4月24日付)

社説4月26日

病院の閉院・譲渡 宗教系病院の在り方とは(4月19日付)

社説4月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加